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ニュージーランド生まれのオールラウンダー「チャプター2・TERE」が発表!

新製品

高い空力性能を備えたオールラウンダー

マイク氏が実際に乗る「テレ」は、ニュージーランドの海をイメージするグリーンをあしらった特別仕様だ
マイク氏が実際に乗る「テレ」は、ニュージーランドの海をイメージするグリーンをあしらった特別仕様だ
ラインナップにはリムブレーキタイプの他にディスクブレーキモデルも販売される。対応タイヤ幅は25mm(リムブレーキ)から28mm(ディスクブレーキ)に広がる
ラインナップにはリムブレーキタイプの他にディスクブレーキモデルも販売される。対応タイヤ幅は25mm(リムブレーキ)から28mm(ディスクブレーキ)に広がる
彩り豊かな気候に恵まれ、美しい海でウインドサーフィンなどのマリンスポーツがが盛んなニュージーランド北部の都市、オークランド。そこで育ったニール・プライド氏の息子、マイク・プライド氏。
彼は香港で育ち、英国で建築を学ぶ。香港の有名建築プロジェクトに多数関わった後。父ニール氏の立ち上げたブランド「ニールプライド」に参加、セーリング事業の傍ら自転車部門を担当。そこで計7モデルのバイク設計に関わり、それらのバイクはプロアマ問わず高く評価されたという実績がある。

その後ブランドは外部へ売却。少しの充電期間の後、2017年よりマイク氏にとって2つめのブランドとして立ち上げたのが「チャプター2」だ。そして今回発表されたのが「TERE(テレ)」。ニュージーランドの先住民、マオリ族の言葉で「素早く、鋭く、速く」といった意味が含まれる形容詞から名付けられている。

マイク氏が目指したのは、空力性能を生かしたオールラウンダーバイクだ。一見するとオーソドックス、トラディショナルなホリゾンタルのフレームのように見えるが、その細部にはエアロダイナミクス効果を最大限高めるための設計が生かされている。
具体的にはフォークブレード、ヘッド、シートチューブに施されたカムテール構造。空気の流れる末尾をカットすることで清流効果を高めるというこの構造をさりげなく、しかし確実に効果を高める位置に配置している。
近年のエアロロードに見受けられるような大胆な比率を生かしたエアロ形状にこだわると、縦剛性が過剰になり、横剛性が弱いなど、乗るライダーやシーンを選ぶこととなる。このテレは、あくまでオールラウンドバイクとしてそのバランスにこだわることで、多くの人にとっても扱いやすい乗り味を実現した。
 
トップチューブとダウンチューブに施された模様は、マオリ族のモチーフがが組み込まれ、それぞれ「波、山、大地、風」を表している
トップチューブとダウンチューブに施された模様は、マオリ族のモチーフがが組み込まれ、それぞれ「波、山、大地、風」を表している
ヘッドチューブ裏側からダウンチューブへと、すっぱりと削ったカムテール形状
ヘッドチューブ裏側からダウンチューブへと、すっぱりと削ったカムテール形状
清流効果を高めつつハンドリングに影響の少ないフォーク接続部
清流効果を高めつつハンドリングに影響の少ないフォーク接続部
XS、Sサイズまでのフォーク裏面にはオフセット値「53」が記載。それ以上のものは「43」のフォークと数字が入る
XS、Sサイズまでのフォーク裏面にはオフセット値「53」が記載。それ以上のものは「43」のフォークと数字が入る
シートポストからチューブにかけても、エアロ効果を高める形状。振動吸収製にも貢献
シートポストからチューブにかけても、エアロ効果を高める形状。振動吸収製にも貢献
BBはプレスフィットタイプ。ボリューム感のあるBB周りながらも、その走りは堅すぎずアマチュアでも扱い安いレベルにバランスされている
BBはプレスフィットタイプ。ボリューム感のあるBB周りながらも、その走りは堅すぎずアマチュアでも扱い安いレベルにバランスされている
また、マイク氏自身がXSサイズを乗っているということもあり、小さいサイズでの乗り味にも注意が払われている。フォークオフセットには53と43の2セットが用意され、小さいサイズだからといってハンドリングがクイックになりすぎることを防ぐ。
他にも小さいサイズでもシートチューブ長だけでなく、トップチューブ長を最適化する事により、全てのサイズで統一感のある乗り味を実現している。
BBハイトもコーナー時倒した時にペダリングがしやすいよう、位置を高めにせっていするといった実戦的な工夫もなされている。マイク氏が「まず自分自身が本当に求めるバイクを作りたかった」と語るこだわりは、日本人に向けても大きなポイントとなるだろう。

デザイン面に対しても氏のこだわりが詰まっている。「これまではバイクの性能機能が重視されてきた。しかし、我々はファッションの要素をもっと提案したい。私のSNS、フェイスブックやインスタグラムでは、常にフォロワー達の意見を参考にしているし、時にはダイレクトにメッセージをくれた人と話し合うことで、その人の疑問に答え、解消し、満足してもらえるバイク作りを行ってきました。デザイン面においては特段フィードバックを大切にしているよ」と話す。

ラインナップには3つのタイプがあり、マットとグロスのブラックによってどんなパーツ構成やウエアにも合わせやすい「エッセンシャル」。マイク氏が気に入ったデザインテイストをその時々盛り込む、限定200〜500台の「リミテッド」、そして様々なブランドやビッグレースにちなんで、20代以下の少数ロットで生産される「スペシャルエディション」となる。

マイク氏がこのブランドを立ち上げたのは2017年。ブランドを立ち上げるための準備期間に約2年を要した。その理由として1台1台を厳密に検査でき、少数ロットでの制作が可能な工場を探し当てるためであった。現在のカーボンフレーム生産においては、どの国で生産したかではなく、どこの工場の現場で生産しテストされたかが大きな問題となっている。マイク氏はこれまでの経験に加え、自身の信頼できる工場を見極め、作りたい一台を作り上げつことに時間をかけた。

そういった氏の少数生産でこそ、バイクのディティールやカラーリングを実現し、高いコストパフォーマンスの製品を世に送り出すことができる。それこそが彼自身の自転車界に対する”第2章”であり、かつこのスポーツバイクマーケットの新しい局面であるのではないだろうか。

フレームの購入にあたってはサイト上(近日日本語対応予定)からのダイレクト注文か、ブランドが正式に認めたディーラーからの販売。フレームセットの販売により、その人自身の乗り方に合わせたパーツアッセンブルが可能となる。
(text&photo:江里口恭平)
 
左がマイク・プライド氏。右の国内担当を務めるマイケル氏が手にもつのが「エッセンシャル」のカラー
左がマイク・プライド氏。右の国内担当を務めるマイケル氏が手にもつのが「エッセンシャル」のカラー
こちらは2017年ツール・ド・フランスを記念して世界で17台生産されたスペシャルモデル。ダウンチューブにはツールで登場した峠を模したグラフィックやペイントが描かれている
こちらは2017年ツール・ド・フランスを記念して世界で17台生産されたスペシャルモデル。ダウンチューブにはツールで登場した峠を模したグラフィックやペイントが描かれている
テレを国内最速で入手した河口さん。「ニールプライドのビューラSLが好きで、その設計者が作ったと知り興味を持ちました。私の脚にあった剛性や下りでの安定感、そしてをメンテナンス性も気に入っています」
テレを国内最速で入手した河口さん。「ニールプライドのビューラSLが好きで、その設計者が作ったと知り興味を持ちました。私の脚にあった剛性や下りでの安定感、そしてをメンテナンス性も気に入っています」

spec.

フレーム:カーボン(東レ製100%) フォーク:カーボン(東レ製100%)
サイズ:XS、S、M、L、XL フレーム重量:950g(リムブレーキ仕様)、1015g(ディスクブレーキ仕様) BB:PF86.5
フレームセット価格 :22万9999 円(配達&税込・9月末までの日本ローンチ価格) 、24万8399 円(配達&税込・リムブレーキモデル・10月1日以降)  25万8404円 (配達&税込・ディスクブレーキモデル・10月1日以降) 
※アルミ製ステム、カーボン製シートポストが付属

問・チャプター2