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レザインの「GPSシリーズ」をオススメする3つの理由

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リーズナブルかつ高性能のGPS機能付きサイコン「レザイン・GPS」シリーズ。新たにソフトウエアが更新されたことから、7月25日にダイアテック東京オフィスにてメディア向けの説明会が開催された。プレゼンテーションにて紹介された、GPSシリーズの3つの魅力とは?
(text:江里口恭平、photo:中島丈博)


 
今回筆者が使用したのは「レザイン・ミニGPS」価格:1万2000円(税抜)。もちろん日本語表記にも対応だ
今回筆者が使用したのは「レザイン・ミニGPS」価格:1万2000円(税抜)。もちろん日本語表記にも対応だ

①手軽にGPSログやルートガイド、そしてパワートレーニングが楽しめる

サイコンとスマホはブルートゥースによって即座に接続される
サイコンとスマホはブルートゥースによって即座に接続される
GPS搭載サイクルコンピューター(以下、サイコン)は現在低価格化が進み、広く普及し始めている。ではどんな使い方がにんきなのだろうか。

まずは通勤や街乗りで、毎日走るコースのログを取ったり、隣の町まで道案内をしてもらうというもの。高い精度のGPS計測と、それに連動して距離やスピードを取ることができる。レザインの製品群は機能から案内の表示に至るまで全て日本語に対応しているため、今走っている通りや筋の名称まで表示してくれると、いつもの通勤ライドも少し面白いものになるかもしれない。

次に心拍センサーやパワーメーターと連動させることで、トレーニング自体を「楽しむ」ことへと変えるという場合。

パワーメーターの表示項目という面では、他社製品に比べて多いとは言えない。しかしFTP値やTSS値、カロリーなど最低限必要なパワーメーター計測値を他社と遜色なく正確に表示できるという点では、手軽にパワートレーニングを楽しみたいという人やこれから始める人にとってはぴったりだ。

また、日本よりも海外でかなり一般的なダウンヒルやトレッキングなどのエクストリームライド。それらをまず自身で楽しみ、その後サイトやSNS上で仲間と共有するというものだ。他にもストラバと連動している事とともに、ウエブ上にアップされているGPSデータを取得すれば知らない道でもナビ機能に任せて走る事ができるので、自身のライドの幅をより広げる事ができる。

 

②高い信頼性をもつ技術面

レザインのシステム面開発におけるトップである、テリー・コーク氏。今後の自転車とGPSセンサーとの関係についてなど、技術屋としてのユニークな意見を話してくれた
レザインのシステム面開発におけるトップである、テリー・コーク氏。今後の自転車とGPSセンサーとの関係についてなど、技術屋としてのユニークな意見を話してくれた
プレゼンテーションにはレザインの最先端技術部門の開発マネージャーであるテリー氏が来日し、開発の背景を語った。

彼はこれまで米国・サンルイスでソフトウエアの勉強を終えた後にプログラマーとして活躍。映画「アバター」の映像表現に関わった後は、NASAでシステム面の研究を担当した。そして同じくサンルイスのレザイン社に引き抜かれたという異色の経歴の持ち主だ。

彼の説明によると「位置特定の精度には自信があります。その理由として、アメリカの人工衛星(GPS)を介して現在位置を特定するという事が現在メジャーではありますが、それに加えてロシアが打ち上げている同様の人工衛星(GRONASS)の電波も受信を可能としています。

世界各国で打ち上げている人工衛星の内、最もカバー範囲の広いその2種類からデータを取ることによって、世界中のどこにおいても安定して使用可能かつ、高い精度を維持できるからです。

また、レザインのスーパーGPSタイプは本体内に気圧計も内蔵しているため、都心部など遮蔽物が多い場所であっても標高計測が高水準で可能であると言うこともできます。」

従来のコイン電池などに頼らないリチウムポリマーバッテリーによって、安定した充電・給電も可能となっている。そのデザインから想起させるような防水性やタフネスさも併せ持つのでより実用面で信頼できるのだ。

 

③頻繁なソフトウエアアップデートにより常に使い勝手の良い物に進化し続ける

頻繁にアプリやソフトウエアが更新されている。これまでPC上で設定する必要があったルート選択も、今回の更新でスマホ単体とサイコンの連動のみで可能となった
頻繁にアプリやソフトウエアが更新されている。これまでPC上で設定する必要があったルート選択も、今回の更新でスマホ単体とサイコンの連動のみで可能となった
レザインはPC上ののサイトからのデータ管理の他に、スマホ専用のアプリが充実している。そして多くのユーザーの意見をフィードバックすることで、月に1度程度と頻繁なソフトウエアを更新する度に、細かい使い勝手が良くなっていっているのだ。

先日更新された一例を挙げると、スマホのアプリで現在地から行きたい場所を選択。アプリが自動で自転車に適したルートを作成し、それを選択するだけでサイコン側に自動で連動。スマホのGPS機能に頼らず、サイコン側のGPSセンサーのみでナビゲーションを開始してくれる。

その他にもスマホ上から画面表示の設定や使用バイクの管理が可能になるなど、多くの機能が実装されてつつある。もし既に手に入れているという人は、改めてサイト上からチェックしてみてもいいかもしれない。

これまでサイコンと言えば、スピードメーターやケイデンスセンサー、心拍計に気圧計測と、いわば「ガラパゴス化」した機能が目立っていた。しかしこのレザインGPSのようなスマートにGPS計測によって1台でルートのログや案内、スピード計測などを取ることができ、その他のデバイスと連動させるといったスマートな使用方法だ。それはまるで「ガラケー」から「スマホ」へユーザーの関心が変化していった事を思い出させる。

現在スマホが2年ごとで買い換えられていることと同様に、GPS等の技術の発展も2年ほどで入れ替わっている。もしそこで選ぶのがレザインのGPSシリーズであれば、お財布に優しい選択となるのかもしれない。

 
問 ダイアテック