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ハンマー・シリーズ第2戦のハンマー・スプリントはトレック・セガフレードが優勝/総合首位はチームサンウェブ

レース
 
ヴェロンが主催する新スタイルのシリーズ戦『ハンマー・シリーズ』の第2戦、『ハンマー・スプリント』が6月3日にオランダ南部リンブルフ州のシッタールト・ヘレーンで開催され、米国のトレック・セガフレードが70.7ポイントを稼いで優勝した。

レース自体はベルギーのセップ・ヴァンマルケ(キャノンデール・ドラパック)が、先週ツアー・オブ・ジャパンで活躍したイタリアのマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)と一緒に残り2周目から抜け出し、そのまま逃げ切ってフィニッシュラインを先頭で通過した。

しかし、『ハンマー・スプリント』はチーム対抗のポイント戦なので、先頭でゴールした選手が優勝という訳ではないのがわかりにくいところだ。ヴァンマルケのキャノンデール・ドラパックは59.6ポイントを獲得して3位、カノラのNIPPO・ヴィーニファンティーニは40.4ポイント獲得して6位という結果で終わった。


6月4日の最終日には、シッタールト・ヘレーンの14.9kmの周回コースを3周して競われるチームタイムトライアル・レースの『ハンマー・チェイス』が行われる。コースはハンマー・スプリントの周回コースを一部拡張したもので、フィニッシュラインは変わらない。

通常のチームタイムトライアルと異なり、『ハンマー・チェイス』は文字通り前を走るチームを追いかける異色のレースだ。総合成績の上位からスタートし、各チームの出走間隔には、総合順位によって割り当てられたタイムと、2日間に獲得したボーナスタイムが反映される。そして最初にゴールしたチームが、ハンマー・シリーズの初代王者になる。

しかも、参加した16チームは2日間の総合成績で総合1位から8位までのグループ1と、総合9位から16位までのグループ2に分けられた。実質総合9位以下のチームはここでハンマー・シリーズの総合争いからは脱落し、6月4日は『ハンマー・チェイス』の優勝だけを争うことになる。


2日間のレースを終えて総合首位に立ったのは、『ハンマー・クライム』で2位、『ハンマー・スプリント』で5位になったドイツのチームサンウェブだ。彼らが4日の『ハンマー・チェイス』を一番手でスタート。その30秒後には総合2位のチームスカイ、59秒後に総合3位のロット・スーダルがスタートする。

UCIプロコンチネンタルチームでありながら、今大会に招待されて健闘しているNIPPO・ヴィーニファンティーニは総合4位で、UCIプロコンチネンタルチームで唯一グループ1に入った。『ハンマー・チェイス』は79秒遅れのスタートだ。

ジロ・デ・イタリアを制したチームサンウェブが、そのまま逃げ切ってハンマー・シリーズ初代王者になるのか、あるいは他のチームに追い抜かれてしまうのか。結末が楽しみだ。
 


 
 
■ハンマー・スプリント結果[6月3日/オランダ/シッタールト・ヘレーン/12.4km x 8 laps]

1 トレック・セガフレード(米国)70.7pts
(ブレンドレ、ダニエル、ニッツォーロ、トゥイヴェン、ファンポッペル)
2 ロット・スーダル(ベルギー)60.9pts
(デビュッシェール、ホフラント、ジーベルク、ブルバーン、ワライス)
3 キャノンデール・ドラパック(米国)59.6pts
(ベヴィン、スカリー、ヴァンアスブルック、ヴァンマルケ 、ウィッペルト)
4 チームスカイ(英国)50.9pts
5 チームサンウェブ(ドイツ)43.6pts
6 NIPPO・ヴィーニファンティーニ(イタリア)40.4pts
7 チームロットNL・ユンボ(オランダ)35.4pts
8 バーレーン・メリダ(バーレーン)26.5pts
9 クイックステップフロアーズ(ベルギー)24.3pts
10 オリカ・スコット(オーストラリア)23.1pts
11 UAE・チームエミレーツ(UAE)19.9pts
12 モビスターチーム(スペイン)16.7pts
13 BMCレーシングチーム(米国)11pts
14 ロームポット・ネーデルランドセロテレイ(オランダ)10pts
15 カハルラル・セグロスRGA(スペイン)6.6pts
16 イスラエルサイクリングアカデミー(イスラエル)5.6pts
 
 

​ハンマー・チェイス☆スターティング・タイム・ギャップ(6/4)

●グループ1
1 チームサンウェブ(ドイツ)
2 チームスカイ(英国) 30秒
3 ロット・スーダル(ベルギー) 59秒
4 NIPPO・ヴィーニファンティーニ(イタリア) 79秒
5 モビスターチーム(スペイン) 85秒
6 キャノンデール・ドラパック(米国) 109秒
7 オリカ・スコット(オーストラリア) 122秒
8 トレック・セガフレード(米国) 129秒
●グループ2
9 チームロットNL・ユンボ(オランダ)
10 クイックステップフロアーズ(ベルギー) 31秒
11 BMCレーシングチーム(米国) 55秒
12 バーレーン・メリダ(バーレーン) 78秒
13 UAE・チームエミレーツ(UAE) 93秒
14 ロームポット・ネーデルランドセロテレイ(オランダ) 105秒
15 イスラエルサイクリングアカデミー(イスラエル) 120秒
16 カハルラル・セグロスRGA(スペイン) 135秒

(https://www.hammerseries.com/news/hammer-series-format-explained/)


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http://www.cyclesports.jp/depot/detail/79273