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「カンパニョーロ グランフォンドニューヨーク」97カ国5000人のライダーが集結!

イベント
アメリカ・ニューヨークで5月21日(日)に行われた「カンパニョーロ グランフォンド ニューヨーク(GFNY NYC)」。大都会ニューヨークの中心をスタートし、なかなか訪れる機会の少ない近郊の豊かな自然を楽しみ尽くすライドイベントだ。総距離161km、獲得標高2800mの本格的コースで編集部員が実走取材してきた。
text:本誌・西村裕樹 photo:本誌・西村裕樹、SPORTOGRAF

 
スタート地点には約5000人のライダーが集結すごい熱気
スタート地点には約5000人のライダーが集結すごい熱気
カンパニョーロ グランフォンドニューヨーク(:以下GFNY)は、2011年にニューヨークを舞台に初開催されたグランフォンドイベントだ。2013年からカンパニョーロとスポンサーシップを締結。2014年にはGFNYワールドシリーズとして世界各地で開催されるようになり、2017年シリーズもイタリア、フランス、インドネシア、メキシコなど世界各国で開催されている。

ニューヨークで行われる「GFNY NYC」はそのチャンピオンシップという位置付けだ。GFNY ニューヨークは97カ国から約5000人が参加。カテゴリはコースの折り返し地点となるベアーマウンテンまでの片道80kmを走るコースと160kmコースの2つが設定されている。

ゲストライダーには、1987年のツール・ド・フランスで新人賞を獲得したメキシコのラウル・アルカラ氏を迎え、朝7時スタートとなるジョージワシントン橋にはGFNYのロゴが入った緑のジャージを着たライダーが集結! ニューヨークの日曜日の朝は天候にも恵まれ、ワシントンブリッジからマンハッタンのビルが見渡せるほどの良い天候となった。スタートセレモニーではゴスペルによるアメリカ合衆国国家斉唱が行われ、スタート地点のボルテージは最高潮に。
 
25kmごとに設けられたエイド
25kmごとに設けられたエイド
食料は、ほぼ無尽蔵に用意されていた
食料は、ほぼ無尽蔵に用意されていた
コースは、ワシントンブリッジをスタートとし、一度ニュージャージー州を経由し、ヘンリーハドソンドライブと呼ばれるハドソン川沿いの道を北上。ニューヨークの北部スタートから71km地点にあるニューヨーク州立公園・ベアーマウンテン(1278m)に上って、折返し別ルートを経由してフォート・リーまで戻ってくる距離161km、獲得標高2800mのコース設定となっている。

途中、ベアマウンテン以外にも、アルパインヒル(15km地点・標高564m)、アンドレア・ピナレロの丘(98km地点・標高767m)やチーズコート(103km地点・標高892m)といった峠区間があり、気の抜けないコース設定となっている。エイドは約25km間隔で設けられており、コーラやスポーツドリンク、シフォンケーキ、ピザなどのアメリカンな補給食がところ狭しと並べられていた。
往路にも通過したアルパインヒル、ダックマンヒル(155km地点・標高367m)を経由して、ニュージャージ州のフォート・リーにゴールする。参加者によるとデータ上で一見きつそうなベアーマウンテンではなく、チーズコート付近が一番の難所だったそう。ここには距離は長くないものの18%の激坂があり、多くの参加者が自転車を降りて押していた。
 
優勝はゴールスプリントを制したリチャルド・ピチェッタ選手
優勝はゴールスプリントを制したリチャルド・ピチェッタ選手
トップグループは最後にゴールスプリントもあり、さながらプロレースのよう。男子の優勝はイタリアから参戦したリチャルド・ピチェッタ選手でタイムは4時間28分47秒。女子の優勝はコロンビアのカミーラ・コルテス選手でタイムは4時間45分30秒。優勝したリチャルド選手にはデローザ・プロトスの完成車がプレゼントされた。161kmコースの足切りタイムは10時間半で、完走したのは2704人だった。

本誌・西村も実走参加したが、日頃の運動不足がたたり、16時前の8時間ほどでなんとかフィニッシュ。完走したライダー全員に配られる、ロゴ入りの特製メダルをゲット。オリジナルジャージをはじめとした、こうしたノベルティが充実しているのもこのイベントの魅力だ。
ちなみに早くゴールしたライダーには無料でビールやワインが振る舞われていたそうだが、西村が着いた頃にはすでに売り切れ……。主催者によれば、今後は日本開催も検討しているとのこと。もちろん日本からニューヨークの大会に参加も大歓迎ということなので、ぜひ脚試しに参加してみよう。
 
ニューヨーク在住日本人の参加者も
ニューヨーク在住日本人の参加者も
ニューヨーク市内ではGFNYエキスポが行われ、参加者は前日までにエントリーを済ませる
ニューヨーク市内ではGFNYエキスポが行われ、参加者は前日までにエントリーを済ませる
まるでプロレースのようなサインボードも
まるでプロレースのようなサインボードも
今後2017年~2018年ワールドシリーズも開催予定で、6月25日のフランスで行われるGFNYヨーロッパチャンピオンシップモンヴァントゥを皮切りに、下記の14大会が実施予定だ。ちなみに来年のGFNYの開催日は2018年5月20日を予定。もちろんチャンピオンシップ大会のみの参加もできるので、ぜひ申し込んでほしい。

より詳細なレポートは『サイクルスポーツ8月号』(6月20日発売)にも掲載予定。お楽しみに!
 

リザルト

160kmコース男子

完走者 2704人
1位 リカルド・ピチェッタ(イタリア)4時間28分47秒
2位 ヴィクター・グラス(アメリカ)+00秒
3位 チェイス・ゴールドステイン +01秒
4位 ダニエル・テジ(イタリア)+50秒
5位 マイケル・マーガレット(アメリカ)+3分18秒

160kmコース女子
1位 カミーラ・コルテス(コロンビア)4時間45分30秒
2位 マルセラ・トルディ(ブラジル)+2分2秒
3位 マリア・カミラ・ギアネラ(ブラジル)+10分38秒
4位 カーラ・プラータ(ブラジル)+19分43秒
5位 ヘザー・ロウ(カナダ)+28分49秒

80kmコース
完走者718人
1位 エリック・ポスト(アメリカ)2時間1分50秒

 

GFNYワールドシリーズスケジュール

2017年6月25日 GFNYヨーロッパチャンピオンシップ・モンヴァントゥ
2017年8月6日  GFNYブラジル
2017年9月3日  GFNYドイツ
2017年9月3日  GFNYアジアチャンピオンシップ・インドネシア
2017年11月12日  GFNYコズメル-メキシコ
2017年11月26日  GFNYチリ
2018年2月4日  GFNYバリ
2018年2月25日 GFNYモンテレイ
2018年3月11日 GFNYコロンビア
2018年3月18日 GFNYウルグアイ
2018年3月25日 GFNYメキシコシティ
2018年4月22日 GFNYコスタリカ
2018年4月27日 GFNYエルサレム
2018年4月29日 GFNYマレーシア
2018年5月20日 GFNYワールドチャンピオンシップ・ニューヨーク
 
問・カンパニョーロ GFNY チャンピオンシップ