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メリダファミリー集う! 第20回ツアー・オブ・ジャパンアフターパーティー

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5月28日(日)、ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)最終東京ステージ終了後、六本木にてバーレーンメリダ&宇都宮ブリッツェンを囲むアフターファンパーティーが開催された。今年のTOJでもメリダの自転車を駆る選手たちの活躍はレースを彩った。新人賞を獲得したドメン・ノヴァク(バーレーンメリダ)や、東京ステージで宇都宮ブリッツェンの阿部嵩之とステージ優勝争いを繰り広げたヨン・インサウスティ・イラストルサ(バーレーンメリダ)などがそう。たくさんの参加者が、メリダファミリーとの交流を楽しんだ。
text&photo:滝沢佳奈子

 
メリダファミリー全員集合!
メリダファミリー全員集合!
ミヤタサイクルの髙谷社長からの挨拶で幕が開く
ミヤタサイクルの髙谷社長からの挨拶で幕が開く
集まったファンが聞き入る
集まったファンが聞き入る
第20回の開催となったツアー・オブ・ジャパンがオスカル・プジョル(チーム右京)の2連覇で幕を閉じた。全8ステージ、743.75kmを走り切った選手たち、チームスタッフが東京・大井のみなとヶ丘埠頭公園に集まった多くのファンから盛大に声援を受けた。
その後、夕暮れ時の静かな六本木にバーレーンメリダのメンバーと宇都宮ブリッツェンのメンバーが集結。アフターファンパーティーが開催された。

両チームの共通点といえば、メリダのバイクを使用しているという点だ。自分と同じブランドのバイクを走らせる選手たちに憧れて集まったファンも。それぞれの選手たちが紹介され、メリダを取り扱うミヤタサイクルの髙谷信一郎社長の乾杯の音頭と共に楽しい夜が始まった。

集まったたくさんのファンは、一緒に写真を撮ったり、サインをもらったりと思い思いのTOJ最終日を満喫していた様子であった。途中、お楽しみの抽選会が開催され、選手たちが引いたクジで自分の名前が呼ばれると喜びの表情を浮かべて記念品を受け取った。
抽選会だけでなく、じゃんけん大会や誕生月の人へのプレゼントなど盛りだくさん! メリダのTシャツも大量に用意され、ほとんどの参加者たちが何か持ち帰れるような大盤振る舞いぶりであった。
 
乾杯の合図でパーティーの始まり
乾杯の合図でパーティーの始まり
会場ではバーレーンメリダグッズも販売
会場ではバーレーンメリダグッズも販売
日本ではなかなかお目にかかれなバーレーンメリダカラーのバイク
日本ではなかなかお目にかかれなバーレーンメリダカラーのバイク
東京ステージを制したインサウスティ
東京ステージを制したインサウスティ
最終ステージ、ヨン・インサウスティ・イラストルサ(バーレーンメリダ)と阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)がステージ争いを見せ、今大会初の日本人優勝なるか⁉︎と観客を沸かせた。髙谷社長も「メリダデーと言っていいほど最高のレースだった」と話す。

その展開について阿部は、インサウスティが強いことは前日までのステージで分かっており、逃げ集団の中で注意すべき選手を見極め、インサウスティが飛び出した際にすかさずチェックに入ったという。その後、追いつかれては意味がなくなる、とインサウスティの前で速度を上げるが、それがインサウスティをリードアウトするような形になってしまった。
「僕は、UCIポイントの獲得できる1位も2位も両方欲しかったんですよね。彼の方が勝利への執着心が強かった。その差だと思いますよ。」と阿部は振り返った。ガッツポーズでラインを通過したインサウスティも振り返る。「勝者は一人だからね。僕が勝った。ごめんね!(笑)」と会場の笑いを誘いながら、最後は二人固い握手を交わしていた。
 
ガルシアは「チームとしては全てのステージの勝ちを狙いに行ったが、初日から新人賞ジャージを取れて嬉しかった」と話す
ガルシアは「チームとしては全てのステージの勝ちを狙いに行ったが、初日から新人賞ジャージを取れて嬉しかった」と話す
「富士山はとてもきれいだと聞いていたが、何も見えなくて残念だった」とペルが笑った
「富士山はとてもきれいだと聞いていたが、何も見えなくて残念だった」とペルが笑った
新人賞ジャージを獲得したノヴァクが「経験としてはまだまだですが、チームが強いのでチームに役立つような強い選手になれるように頑張りたいと思います」と語る
新人賞ジャージを獲得したノヴァクが「経験としてはまだまだですが、チームが強いのでチームに役立つような強い選手になれるように頑張りたいと思います」と語る
東京ステージワンツーを飾った二人が笑顔で握手を交わす
東京ステージワンツーを飾った二人が笑顔で握手を交わす
ブリッツェンメンバーも今年のTOJを振り返る
ブリッツェンメンバーも今年のTOJを振り返る
抽選でメリダグッズがプレゼントされた
抽選でメリダグッズがプレゼントされた
今回、最終ステージで初めて逃げにメンバーを乗せた宇都宮ブリッツェン。今年のTOJでは、ブリッツェンのジャージが逃げに入ったり先頭を引くようなシーンはなかなか見られなかったが、レース中でのリザルトでは雨澤毅明が総合で13位に入ったり、序盤でステージ順位一桁台に岡篤志が入ったりと、やろうしていることができたと話す清水裕輔監督。前回大会との作戦の違いを振り返ってもらった。
「今回は、ただのアピールのための逃げはせず、着実に勝負をして結果を出せるようにしていった。昨年は増田(成幸)が富士山でも自信があったのでそれに合わせていったが、今回は雨澤エースで同じことをやってしまうと持たないと思った。岡も初日のTTで4位に入ったり、美濃で8位に入ったりと若手が頑張ってくれました」

弱冠22歳ながら、ブリヂストンアンカー西薗良太に次ぐ日本人2位、バーレーンメリダのドメン・ノヴァクに次ぐ新人賞2位と絶対エース増田不在の中でもしっかりと結果を残した雨澤。富士山ステージではプジョルから遅れること5分21秒差の17位でゴールした。もっと速く上れる?と聞くと、「上れます!」と自信をのぞかせた。

さらに、「日本人2位でも新人賞2位でもあんまり嬉しくないですね。やっぱとりたいものはとりたいです。でもさすがに彼らは強かったですね。同世代ではあるので、今後もレースを続けていく上で、彼らとはまたどこかのレースで競っていくことになると思うので、その時には今度こそは彼らに勝ちたいなと思います。」とリベンジを誓った。

新人賞を獲得したノヴァクは、「富士山のステージがつらかったけど面白かったです。経験としてはまだまだですが、チームが強いのでチームに役立つような強い選手になれるように頑張りたいと思います。今年はステージ優勝もできて、チームの強さが示せたと思います。」
 
なんと選手全員のサインつき!
なんと選手全員のサインつき!
たくさん用意されたTシャツにどれがいいか迷ってしまう人も
たくさん用意されたTシャツにどれがいいか迷ってしまう人も
会場にたくさん飾られた写真は参加者にプレゼントされた。サインをもらって記念撮影
会場にたくさん飾られた写真は参加者にプレゼントされた。サインをもらって記念撮影
インサウスティがファンとの記念撮影に応じる
インサウスティがファンとの記念撮影に応じる
日本ではおなじみのチュン・カイ・フェン
日本ではおなじみのチュン・カイ・フェン
嬉しいチーム全員での記念撮影!
嬉しいチーム全員での記念撮影!
雨澤同様、新人賞対象である21歳の岡は、「3年前に(ナショナルチームのメンバーとして)走った時は完走ができなかったので、堺で4位、美濃で8位とあともう少しのところで勝負に絡めたのは成長できたと感じました。飯田と修善寺の厳しいステージで遅れてしまったので、まだまだ力をつける必要があるかなと思いました。まだまだ弱いです。全体的にベースアップしたいですね。」と話した。
雨澤、岡、途中リタイヤしてしまった小野寺玲は、U23のネイションズカップにナショナルチームのメンバーとして参戦することが決まっている。若手のさらなる進化にも非常に期待が掛かる。

パーティーでは終始、東京ステージでのFRESH!での中継動画が放映されており、先ほどまで見ていた終盤のレース展開に改めて歓声が上がっていた。パーティーの最後は、「竜神」と書かれた浴衣がバーレーンメリダのメンバーにプレゼントされ、バーレーンメリダの監督が着させてもらってご満悦な様子。全員での記念撮影で幕を閉じた。
 
参加者全員と記念撮影で幕を閉じた
参加者全員と記念撮影で幕を閉じた