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自転車推進法、5月施行へ秒読み 自転車活用議連総会で国交省が説明

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超党派の国会議員でつくる自転車活用推進議員連盟の年次総会が19日、都内で開かれた。昨年12月に公布された自転車活用推進法の施行と国の推進体制について、国土交通省道路局長が説明。5月の自転車月間にあわせて5月1日に施行する方針で、国交大臣を本部長とする自転車活用推進本部が省内に設置される。

二階氏「自転車が見直されるチャンス」

自転車活用議連総会で発言する二階俊博氏
自転車活用議連総会で発言する二階俊博氏
同法は国の特別の機関として自転車活用推進本部の設置を定める。本部は自転車活用推進計画案のとりまとめ、自転車活用施策を進める上での各省庁との連絡調整などを担う。連絡調整の権限を国交省道路局に付与することが3月17日に閣議決定された。また、法の施行から1か月以内に本部員を構成する関係閣僚の会合が開かれる予定だ。

総会には二階俊博会長代行をはじめ議連所属メンバー、各省庁担当者、業界関係者らが出席。議連メンバーからは「(各議員の)地元で開催されるサイクリング大会で、『議連の冠(後援)がほしい』との要望がある。お金は出せないが、議連としても冠を付けることを認めていくので、議員自身も大会に参加して盛り上げてほしい」との声も上がった。

NPO自転車活用推進研究会の内海潤事務局長は

○自転車を追い抜く際、クルマの左側を自転車まで1.5mを空けるようドライバーに呼びかける「思いやり1.5m運動」の普及
○新国立競技場の建設計画で、現状で95台しかない駐輪場の収容台数の再検討
○災害時の避難活用のため、電動アシスト自転車に「リミッター解除ボタン」を取り付けられるよう検討すること

の3点を議連への要望として訴えた。

また二階氏は、道路の技術的基準を定めた道路構造令に、自転車通行空間の確保を目的に自転車車線の規定を新設することについて「難しい話ではない。(自動車中心の道路行政から)時代が変わって、今は自転車が見直される良いチャンスだ」と述べた。(斉藤円華)

<参考サイト>
自転車活用推進議員連盟(自転車活用推進研究会サイト)
http://cyclists.jp/legist/memberlist.html
自転車活用推進法(イーガブ)
http://law.e-gov.go.jp/announce/H28HO113.html