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広島・山口にまたがるサイクリングルートが出来る? 両県トップ会談で話題に

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サイクルツーリズムに力を入れる広島県と山口県で、両県を結ぶサイクリングルートをつくる可能性が浮上している。広島県の湯崎英彦知事と山口県の村岡嗣政知事は先月、瀬戸内海に浮かぶ広島県大崎上島で知事会議を開催。議題の一つにサイクルスポーツを活用した誘客促進が取り上げられ、広域ルートの整備にも話題が及んだというのだ。
 

瀬戸内地域が有力か

広島・山口にまたがるサイクリングコースが出来る?瀬戸内地域が有力か
広島・山口にまたがるサイクリングコースが出来る?瀬戸内地域が有力か


日本経済新聞は10月14日付電子版で、13日に開かれた知事会議について報道。この中で、村岡知事が「瀬戸内の景色を生かし、広島・山口にまたがるルートができたらいい」と話し、湯崎知事も「広域ルートの開発はぜひ共同でやっていきたい」とした、と伝えている。

会議に先立ち両知事は、瀬戸内海を船で視察した後、明石港から中ノ鼻灯台までの約6kmをスポーツ自転車でサイクリングした。湯崎知事は同日付の知事ブログで「両県、そして中四国地域がサイクリングの聖地となるよう、時には協力し、時には競い合いながら取り組みたい」と意欲を語っている。

広島県は瀬戸内海を横断して愛媛県と結ぶ「しまなみ海道」を有し、サイクルツーリズムでは全国的知名度を誇る。一方、山口県も今年度から「サイクル県やまぐちプロジェクト」を開始し、県としてサイクルツーリズムの振興に本腰を入れ始めた。

両県がどこに広域ルートを設けるかが気になるところだ。両知事で島内をサイクリングし、その後の会議で村岡知事が「瀬戸内の景色を生かし」と述べたことを踏まえれば、瀬戸内地域が有力候補であることは容易に想像がつく。

会議の内容について広島県の担当者は「どこにルートを設けるとか、具体的なことは現時点で決まっていない。しかし将来的にそういうことが出来るよう検討していく」と話すが、両県の今後の協力の進展に目が離せない。(斉藤円華)

<参考サイト>
知事ブログ(広島県)
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/chijibulog/281013.html

サイクル県やまぐちの取組(山口県)
https://www.facebook.com/サイクル県やまぐち-553776341476659/
 
(左から)中の鼻灯台前で記念撮影する湯崎英彦・広島県知事と村岡嗣政・山口県知事(広島県提供)
(左から)中の鼻灯台前で記念撮影する湯崎英彦・広島県知事と村岡嗣政・山口県知事(広島県提供)