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新「日本遺産」をぐるっと一周!「第7回淡路島ロングライド」参加レポート!

イベント
今年で7回目を迎える「淡路島ロングライド150」(主催・2016淡路島ロングライド150実行委員会)がシルバーウィーク真っ最中の9月19日(月・祝)、淡路島で開催された。
淡路島は瀬戸内海と大阪湾に挟まれた、豊かな海の幸に恵まれた島。大阪や神戸からのアクセスも良好で、明石海峡大橋やフェリーによって、クルマでも輪行でも簡単に上陸することができる。関西のサイクリストには「アワイチ」としておなじみの場所。また、今年4月に淡路島は文化庁より「国生みの島・淡路」として「日本遺産」に認定されたことは記憶に新しい。海産物や玉ねぎといった食ももちろんのこと、歴史・文化的な土壌を持つ島として今再び注目されているのだ。
そんな「日本遺産認定記念」とされる第7回、今年も1800人を越える参加者数を誇る本イベントの魅力を探るべく、早速サイスポ.jp編集部員がイベントに乗り込んできた!


text:江里口恭平、photo:山内潤也  

 

「アワイチ」に挑戦!

150km完走目指して早朝の国営明石海峡公園をスタート!
150km完走目指して早朝の国営明石海峡公園をスタート!
まだ薄暗い早朝、先頭のグループはスタート。150㎞を楽しみつくそうと、序盤はゆっくりとしたペースで進んでいく。雨の予報はぎりぎり持ちこたえて、肌寒い曇り空の中を、みな笑顔で出発していく。まだ交通量の少ない道を、スタッフの先導のもと隊列を組んで進むと、30㎞地点で第一のエイドステーション洲本港に到着。そこでふるまわれたのは、今朝明石港で取れたてのサザエのつぼ焼き!アツアツのサザエを堪能し、一緒にふるまわれた豚汁でおなかのウォームアップも万全だ。朝一番の淡路島グルメに誰もがご満悦の様子。

そこから続けて南下していく。淡路島の珍スポット(?)「ナゾのパラダイス」のある水仙郷を越え海岸線を行くと第二エイドステーションの灘へ到着。南淡路の自然と地形を感じられる海岸線の後なのでちょっと一息つきたいところに、今度はまたしても海産物を使ったかまぼこの揚げ天ぷらが出てきた。気温も少しずつ上がってきたところなので、約30kmごとにあるこまめなエイドステーションが非常に助かる。



 
事前の天気予報は台風の影響で大雨だったが、走り出すと所々晴れ間も見えた
事前の天気予報は台風の影響で大雨だったが、走り出すと所々晴れ間も見えた
雨天仕様のロングライド装備が多く見られた
雨天仕様のロングライド装備が多く見られた
第一エイドステーションではサザエの壺焼きがずらり
第一エイドステーションではサザエの壺焼きがずらり
これまた熱々の豚汁がうまい!島民の手作り料理が一番の補給食だ
これまた熱々の豚汁がうまい!島民の手作り料理が一番の補給食だ
第二エイドステーションでもかまぼこなど地の食を楽しめる
第二エイドステーションでもかまぼこなど地の食を楽しめる
女性グループの姿も多かった。次のエイドステーションまでひとがんばり!
女性グループの姿も多かった。次のエイドステーションまでひとがんばり!
そこから再び激坂や徳島側の鳴門海峡を越えて、北へ折り返していく。台風が近づいたことにより、突発的な豪雨に見舞われてしまった集団もあったようだ。しかし周りのサイクリストたちと協力しあい海岸線を走っていく。普段なら淡々と走ってしまうルートだが、そこは第三、第四エイドステーションでこれまた名物の温そうめんや玉ねぎスープでばっちり補給。雨で冷えた腹も足も温まる。残る西側の平地区間は夕方には絶景サンセットポイントとなるのだが、そこは「10時間で完走する」というルールがあるので、ぎりぎり目にすることはできなかった。最後の北側で巨大な明石海峡大橋が見えてくるので、やっとここで一安心。ゴール地点で完走証をゲットだ。

 
南端の激坂区間ではバイクを押して上がる人もちらほら。ここが本当にきついんです
南端の激坂区間ではバイクを押して上がる人もちらほら。ここが本当にきついんです
淡路島はそうめんも名物。隠れた名産品を知り、味わえるのもイベントならではだ
淡路島はそうめんも名物。隠れた名産品を知り、味わえるのもイベントならではだ
第三エイドステーションにて。夫婦で完走目指して走りきります
第三エイドステーションにて。夫婦で完走目指して走りきります
予報の悪天候にも負けじと、参加者総数は1803人となった「第7回淡路島ロングライド」。長く続くイベントらしく「リタイア推奨地点」や目安の時間が提示されている等、誰にでも無理なく走ることができる様に運営されていた印象が強い。それによって今回も、最終的な完走率は90%を超えている。

参加者の層は厚く、「はじめてイベントに参加しました!」と言う人からこのイベントが毎年の恒例行事となっている人まで。そして「アワイチ」完走できたことがやはり一番うれしいポイントだったようだ。これのイベントをきっかけにしてロングライドの楽しさに気づくという人も多いだろう。「アワイチ」に興味を持った人は、ぜひ来年も「淡路島ロングライド」をチェックして欲しい。



問・2016年淡路島ロングライド150
トラブルに遭った人もいたが、万全のサポートにより無事にゴール地点で仲間と合流できました
トラブルに遭った人もいたが、万全のサポートにより無事にゴール地点で仲間と合流できました
大阪から来た若者二人組も無事に完走。「初めてのアワイチはきつかったけど、めっちゃ楽しかったです!」
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前日の受付時と同時に行われた前夜祭では、若手芸人やアイドルのステージ、豪華景品が出るじゃんけん大会など大盛り上がりとなった
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編集部・江里口も走ってきました!より詳しいレポートは10月20日発売の『サイクルスポーツ 12月号』をお楽しみに!
編集部・江里口も走ってきました!より詳しいレポートは10月20日発売の『サイクルスポーツ 12月号』をお楽しみに!

「淡路島ロングライド」フォトギャラリー