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愛媛県「思いやり1.5m運動」でモデル事業所募集 運送業中心に応募あり

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車道左側に自転車の通行スペースを空けるよう、ドライバーに呼びかける愛媛県の「思いやり1.5m運動」で、県は6月24日(金)までモデル事業所を募集している。県内に所在し、運送業ほか業務で自動車を使う企業が対象だ。運動に参加する事業所は社内での周知をはじめ、事業車にマグネットプレートを貼るなどの広報啓発も行う。すでに10件近い応募があるという。
 

モデル事業所は7月から広報啓発を実施

県は昨年から「思いやり1.5m運動」を実施。県職員が街頭でプラカードを持ってドライバーに呼びかけるなど、啓発活動に取り組んできた。今年度は新たに、県の公用車の後部に「思いやり1.5m」などと書かれたマグネットプレートを取り付ける活動も始めている。今回、モデル事業所を募集することで、企業も巻き込みながら取り組みを定着させるのがねらいだ。

 
自動車に取り付ける「思いやり1.5m運動」のマグネットプレート(愛媛県提供)
自動車に取り付ける「思いやり1.5m運動」のマグネットプレート(愛媛県提供)


モデル事業所に選ばれると
◆従業員に運動を周知させ実践するよう求める
◆事業車にマグネットプレートを貼る、事業所内にポスターを掲示するなど広報啓発を行う
◆県が行う街頭での啓発活動への参加協力
などの活動を行う。活動で大きな功績があった事業所には県知事が表彰する。

6月1日から募集を始め、運送およびタクシー業、郵便局など10社ほどの応募があった。「思いやり1.5m運動」は県外からも注目を集めている。4月以降、運動に賛同するメールが県に7件寄せられた。いずれも発信者はサイクリストで、県外からのものが多かったという。県によれば、交通安全運動に賛同のメールが届くのは珍しいそうだ。

モデル事業所は7月から来年3月まで「思いやり1.5m運動」に取り組む。県担当者は「自転車の事故を減らすために、ドライバーも気を付けてほしい」と話している。(斉藤円華)

<参考サイト>
「思いやり1.5m運動モデル事業所」の募集について(愛媛県)
https://www.pref.ehime.jp/h15300/1-5m/bosyu.html