ニュース

愛媛県の「思いやり1.5m間隔」運動、今度はステッカーで啓発

その他
車道左側を走る自転車との間隔を1.5m以上空けるよう、自動車ドライバーに呼びかける愛媛県の「思いやり1.5m運動」。新年度から県の公用車約700台に運動ロゴをあしらったマグネットプレートやステッカーを貼り、啓発を行っている。
 

サイズや素材異なる3種類を製作

愛媛県が製作した「思いやり1.5m運動」マグネットプレート(愛媛県提供)
愛媛県が製作した「思いやり1.5m運動」マグネットプレート(愛媛県提供)


県は「思いやり1.5m SHARE THE ROAD」と書かれた運動ロゴを自動車の後部などに掲示できるよう、正方形と横長のマグネットプレート、およびステッカーの3種類を製作。県条例で毎月10日と定める「自転車安全利用の日」にあわせ、11日に県保有の公用車の後部に貼った。トランク部に鉄以外の素材が使われている一部の車両では、後部窓ガラスにステッカーを貼って対処した。

これまでも県は昨年11月以降、自転車安全利用の日に「思いやり1.5m運動」を展開。県職員が車道脇でプラカードを掲げ、通行するドライバーに車道左側の間隔を空けるようアピールするなどしていた。

マグネットプレートやステッカーを一般向けに配布および販売する予定は今のところないが、県では「市町村や企業とも連携して、プレートやステッカーを広める取り組みを検討したい」と説明する。


 
ハイブリッド車に貼られた正方形タイプのプレート(同)
ハイブリッド車に貼られた正方形タイプのプレート(同)


車道左側に自転車の通行空間を確保するよう、ドライバーに呼びかける取り組みは海外が先行。台湾でも同様に車両後部などに貼ることが可能なステッカーを配布している。現在、国内で取り組んでいるのは愛媛県のみだが、他の自治体への波及、および国の率先が待たれるところだ。(斉藤円華)

<参考サイト>思いやり1.5m運動(愛媛県)
https://www.pref.ehime.jp/h15300/1-5m/1-5m.html