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クールネ~ブリュッセル~クールネで地元ベルギーのスタイブンが独走で初優勝!

レース
 
クラシックシーズンが開幕したベルギーで、2月28日に第69回クールネ~ブリュッセル~クールネ(ヨーロッパツアー1.HC)が開催され、地元ベルギーのヤスペル・スタイブン(トレック・セガフレード)が、ゴールまで17kmを独走で走りきり、初優勝を飾った。

23歳のスタイブンは2014年からUCIワールドチームのトレックで走り、昨年はブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージで区間優勝していたが、母国のクラシックレースで勝つのはこれが初めてだった。



スタイブンは前日に開催されたオムロープ・ヘットニュースブラッド(ヨーロッパツアー1.HC)でも好調で、終盤に集団から単独でアタックして先頭グループを追走したが、カーブで転倒してしまい、その試みは成功しなかった。

幸い落車のケガは大したことがなく、スタイブンはゴールまで残り40kmで逃げの生き残りを吸収した先頭集団に加わっていた。そこにはトム・ボーネン(エティックス・クイックステップ)や、前日にヘットニュースブラッドで優勝したグレッグ・バンアーベルマート(BMC)も加わっていた。

20人ほどの先頭集団は、40秒程度のタイム差でメイン集団から先行し続けた。集団ゴールスプリントに持ち込みたいメイン集団の先頭は、ロット・ソウダルやカチューシャが引き続けていた。

ボーネンが積極的に前を引く先頭集団から、ゴールまで残り17kmでスタイブンがアタック。誰も彼を追わず、彼はすぐ数10秒差を付けて独走を続けた。ボーネンたちのグループはゴール目前で集団に飲み込まれたが、スタイブンには逃げ切るのに十分なタイム差があった。

スタイブンは天国にいる誰かに、その勝利を捧げるかのように天を指さしてフィニッシュラインを通過した。「僕は2010年にジュニアの世界チャンピオンとしてここで走った時のことを考えていた。その年、ここで暮らしていた祖父が亡くなっていたので、その日勝ちたかった。けれど不運にも落車に巻き込まれてしまった。だから今日は、あの時の借りが返せたと思う」と、彼は説明している。

スタイブンはこう付け加えている。「ファビアン(カンチェッラーラ)はここに来なかったから、このレースはチャンスだった。この勝利は僕にとってブエルタでの区間優勝よりも重要だ」
 
 
■第69回クールネ~ブリュッセル~クールネ結果
[2月28日/ヨーロッパツアー1.HC/ベルギー/200km]

1 ヤスペル・スタイブン(トレック・セガフレード/ベルギー)4時間53分50秒
2 アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ/ノルウェー)+17秒
3 ナセル・ブアニ(コフィディス/フランス)+17秒
4 ディラン・フルーネウェーヘン(ロトNL・ユンボ/オランダ)+17秒
5 ウカシュ・ウィシュニオウスキー(エティックス・クイックステップ/ポーランド)+17秒
6 ニッコロ・ボニファツィオ(トレック・セガフレード/イタリア)+17秒
7 ペーテル・サガン(ティンコフ/スロバキア)+17秒
8 エドワルド・トゥンス(トレック・セガフレード/ベルギー)+17秒
9 ヨーナス・バンゲネクテン(IAM/ベルギー)+17秒
10 スコット・スウェイツ(ボーラ・アルゴン18/英国)+17秒
11 トム・ボーネン(エティックス・クイックステップ/ベルギー)+44秒
DNF 小石祐馬(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)
(http://www.kuurne-brussel-kuurne.be)