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ツール主催者のASOが2017年にUCIワールドツアーから撤退?!

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ツール・ド・フランスの主催者であるアモリースポールオルガニザシオン(ASO)は、現在『UCIワールドツアー』として国際自転車競技連合(UCI)に登録しているレースを、2017年はカテゴリー超級(HC)として登録すると発表した。

ASOが現在UCIワールドツアー(全27戦)に登録しているのは、パリ〜ニース、パリ〜ルーベ、フレッシュ・ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ、クリテリウム・デュ・ドーフィネ、ツール・ド・フランスの6レース。ASOがオーナーであるスペインのウニプブリクが主催するブエルタ・ア・エスパーニャを含めれば7レースになる。


男子プロフェッショナル・ロード・サイクリングの改革を進め、2017年から実施する予定でいるUCIは、12月上旬にスペインで開催した会合で、主要な利害関係者たちが、その改革の詳細を合意したと発表したばかりだった。会合には25レース以上のUCIワールドツアーレース関係者と、すべてのUCIワールドチーム関係者、そして選手が招集されていた。

その改革の1つには、2017年からUCIワールドツアーのレース数を増やす計画も含まれている。既存のUCIワールドツアーレースは、新しいレースと同様に3年登録(2017年〜2019年)になる予定だ。ASOの今回の決定は、UCIが進める改革に反対するためだと考えられている。ASOは過去にも、UCIプロツアー制度を巡ってUCIと対立したことがあった。

ASOの発表に対してUCI側は「男子のプロフェッショナル・ロード・サイクリングの改革は、我々のスポーツの賢明でゆるやかな発展を可能にするものであり、それは6月にプロフェッショナル・サイクリング協議会(PCC)によって承認され、9月にはUCIマネージメント委員会に批准された。

それは2年を要し、レース主催者、チーム、選手を含めた利害関係者の多様なグループとの非常に詳細でオープンな意見交換と協議によって開発された。この改革は全員に安定を提供し、既存の利害関係者の興味を保護し、我々のスポーツが持続的に成長することを可能にするだろう」と、説明している。(http://www.uci.ch/)