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「農山漁村の民宿に泊まろう」愛媛県、サイクリスト対象に宿泊モニター募集

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「自転車に乗って民宿に泊まろう」。愛媛県は来年3月22日までサイクリストを対象に、県内民宿での宿泊と農山漁村体験を無料で提供するモニター事業を行っている。全県規模では初の実施。農山漁村に点在する民宿の認知度を高めるとともに、県内でのサイクリング利用のニーズを掘り起こすねらいがある。

 
サイクリストを対象とした愛媛県の無料宿泊モニター制度。農山漁村民宿の認知度を高め、誘致を図るのが目的だ(写真提供:愛媛県グリーン・ツーリズム協議会)
サイクリストを対象とした愛媛県の無料宿泊モニター制度。農山漁村民宿の認知度を高め、誘致を図るのが目的だ(写真提供:愛媛県グリーン・ツーリズム協議会)

1人につき1泊2食・1体験が無料に

県グリーン・ツーリズム推進協議会が実施。県内の農山漁村には、宿泊に加えみかんやイチゴの収穫といった農業体験、およびパンや塩キャラメル、こんにゃくなどを作る料理体験、魚釣りや古布を使ったリメークなど、地域の農林漁業を活かした「田舎暮らし体験」を売り物にする民宿が点在している。

今回のモニター事業では、日帰りで県内を訪れるサイクリストにも、農山漁村での滞在の機会を提供。1人につき1泊および夕食と朝食の食事代、体験メニュー1回分が無料となる。レンタル自転車でのサイクリング、およびサイクリングの同行者も対象だ。定員は400人で、国の「地域住民生活等緊急支援交付金制度」を活用した。

田舎暮らし体験を提供する県内54軒の民宿のうち、今回利用できるのは協議会に登録されている7市町の14軒。登録民宿は今後増やしていく方針だ。

利用者は民宿で手渡されるA4・2ページのアンケート用紙に回答し、サイクリングの発着地、出発および到着の時間などを記入する必要がある。「サイクリングを楽しむ人が実際にどこを走ったのかを把握することで、県内でのサイクリング需要を探りたい」と担当者。県では事業を通じて、県内農山漁村へのサイクリング誘致をテコ入れする。

宿泊を希望する人は、各登録民宿に電話で「自転車モニター希望」と伝え、直接宿泊を申し込む。無料提供分以外のサービスは有料。また、休業日や満室の場合は利用できない。(斉藤円華)

<参考サイト>
農林漁家民宿に泊まりたいサイクリスト大募集!!(えひめGTナビ)
http://www.ehime-gtnavi.jp/mimiyori/detail.php?rec=419