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【Tour News】マイヨ・ジョーヌのマルティンが鎖骨骨折でツール・ド・フランスをリタイア!!

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フランスで開催中のツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)は、現在総合首位でマイヨ・ジョーヌを着用しているドイツのトニー・マルティン(エティックス・クイックステップ)が、落車で左鎖骨を骨折し、第7ステージは出走せずにリタイアすることになった。

マルティンは第6ステージのゴールを目前にして転倒し、左肩を強打した。彼はチームメートたちに付き添われてフィニッシュラインを通過し、第4ステージでやっと獲得したマイヨ・ジョーヌを守った。

しかし、ゴール後の検査で、マルティンは左鎖骨を骨折していたことがわかった。

「不運にも側面骨折だった。鎖骨はいくつにも折れ、1つの断片は皮膚を突き破っていた。つまり開放骨折だ。したがってトニーがいくら明日スタートすることを望んでも、私はそれを許可できないと言わなければならない。彼はすぐに手術しなければならない」と、チームドクターは説明している。

「今年のツールはまるで映画のようで、感情はローラーコースターみたいだ。今は本当に悲しい。今日チームはマイヨ・ジョーヌを守るために全力を尽くしてくれた。ボクたちはもう一度そうするチャンスを得て、もう数日間、マイヨ・ジョーヌを守るつもりだった」と、マルティンは失望している。

(http://www.etixx-quickstep.com/en/news/show/tony-martin-update-broken-collarbone-abandons-le-tour-de-france/2307)
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レキップ紙によれば、マルティンはツール・ド・フランスの歴史上、総合首位でレースを去った15人目の選手になった。

最近では2007年にデンマークのミカエル・ラスムセンが、マイヨ・ジョーヌを7日間守っていたにもかかわらず、選手に義務付けられている居所報告を偽っていたことが発覚し、所属していたラボバンクチームを解雇されてツールを去った。そのためこの年の第17ステージは、マイヨ・ジョーヌを着ている選手がいなかった。

今年のツール・ド・フランスでは、スイスのファビアン・カンチェッラーラ(トレック)もマイヨ・ジョーヌを着ていた第3ステージで落車に巻き込まれて負傷し、完走したものの翌日スタートしなかった。しかしマイヨ・ジョーヌはクリストファー・フルーム(チームスカイ)の手に渡った後だった。
 
■ツール・ド・フランス第6ステージまでの総合成績
1 トニー・マルティン(エティックス・クイックステップ/ドイツ)22時間13分14秒
2 クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)+12秒
3 ティージェイ・バンガルデレン(BMC/米国)+25秒
4 ペーテル・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)+27秒
5 トニ・ガロパン(ロット・ソウダル/フランス)+38秒
6 グレッグ・バンアーベルマート(BMC/ベルギー)+40秒
7 リゴベルト・ウラン(エティックス・クイックステップ/コロンビア)+46秒
8 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)+48秒
9 ズデネク・シュティバル(エティックス・クイックステップ/チェコ)+1分04秒
10 ゲラント・トーマス(チームスカイ/英国)+1分15秒
13 ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ/イタリア)+1分50秒
16 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター/スペイン)+2分03秒
17 ナイロ・キンタナ(モビスター/コロンビア)+2分08秒
18 ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ/スペイン)+2分12秒
(http://www.letour.fr/le-tour/2015/fr/)