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荒サイでの自転車マナーアップ活動、警視庁千住署が表彰

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「荒サイ」こと荒川河川敷道路では、自転車を対象にした交通安全活動が官民の協力で続けられている。サイクリストに交通ルールの順守を呼びかける民間団体「グッド・チャリズム宣言プロジェクト」が2日、警視庁千住署から表彰された。
 
グッド・チャリズム宣言プロジェクトの交通安全活動に対して、警視庁千住署の後藤治久署長から韓祐志代表理事に感謝状が手渡された=2日
 
■千住署長「自転車安全5則守って」
荒サイでの交通安全活動は、グッド・チャリズム宣言プロジェクトが国土交通省や沿線自治体、および警察などと連携して隔月で実施。6月6日には足立区内の荒川河川敷で、道路交通法の改正により始まった自転車安全講習制度の周知やマナーアップの呼びかけなどを行なった。
2日に千住署で開かれた表彰式では、交通安全への貢献をたたえる感謝状が、後藤治久署長から団体の韓祐志(はん・ゆうじ)代表理事に手渡された。
 後藤署長は「自転車も車両の仲間であり、歩行者にとっては交通強者。自転車が安全に走るには、信号無視などの危険運転をしないよう注意し、車道左側通行などを定める『自転車安全利用5則』を理解して実践することが大事」と話した。
 
 
6月6日のマナーアップ活動には千住署の特装車両が出動した(グッド・チャリズム宣言のフェイスブックから引用)
 
■「スピード注意」特装車両が威力発揮
先日の荒川河川敷での交通安全活動には、警視庁から伸縮式の大型電光掲示板を備えた特装車両が出動した。サイクリストらに「スピード注意」「自転車講習制度始まりました」などとアピール。効果は絶大だった。
「私たちだけでマナーアップ活動する場合、自転車を停めて趣旨に賛同してくれる人も多い一方、敬遠して通り過ぎる人もいる。6日は警察とも協力して実施できたことで、ほとんどの人が立ち止ってくれた」と韓さんは振り返る。
「マナーアップ活動が必要な状況は好ましいものではないが、活動を続けることで仲間も増えている。今回の表彰をきっかけに活動が広く知られていくことはうれしい」と韓さん。今後について「他の団体とも協力しながら楽しく続けたい」と抱負を語った。
次回のマナーアップ活動は7月12日(日)に彩湖(さいたま市)周辺で実施予定だ。(斉藤円華)
<参考サイト>
グッド・チャリズム宣言プロジェクト(フェイスブック)
https://www.facebook.com/Gcharism