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ウィギンスがチームスカイへ電撃移籍?!

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今年のツール・ド・フランスで総合4位になった英国のブラッドリー・ウィギンスが12月10日、来季始動する英国初のプロツアーチーム、チームスカイと電撃契約を交わした。契約期間は来季からの4年間だが、ウィギンスは昨年、米国のガーミン・スリップストリームと2年契約を交わしており、来季も同チームとの契約が残っている。

チームスカイは英国ナショナルチームのパフォーマンス・ディレクター、デービッド・ブレイスフィールドが5年計画のプロジェクトとして立ち上げ、衛星放送局のブリティッシュ・スカイ・ブロードキャスティングがスポンサードして誕生した英国のドリームチーム。これまでに24人の選手をリクルートしてきたが、母国英国のスター選手との契約を獲得することはできていなかった。もっとも契約を望んでいたチームコロンビア・ハイロードのマーク・カベンディッシュとガーミンのウィギンスは、それぞれ今季のチームとの契約が来季も残っているため、チームスカイ創立初年度からの獲得は難しいだろうと思われていた。

しかし、昨日ウィギンスは記者会見を開き、チームスカイと契約したと発表した。「ボクにとって素晴らしい年だった。そしてツールでの走りは、ボクにより高みを目指す志を与えた。ボクは成長しつづけられる、そしてチームスカイはそれをなし得るには完璧な場所だと思う」と、29歳のウィギンスは語っている。

ウィギンスの記者会見の後、彼との契約をまだ1年間持っているガーミン・スリップストリームは、以下のような公式声明を発表している。「ウィギンスは2010年、チームガーミン・スリップストリームではレースしないだろう。彼が英国初のプロツアーチームの一員になりたいという強い欲求を我々は理解するが、我々は2010年も彼とともに続けたいと望んでいた。彼の出発は我々が望んだ結果ではない」今後ガーミン側が、ウィギンスの契約違反に対して法的な措置を取るかどうかは、まだ発表されてはいない。