南半球のオーストラリアで2015年UCIワールドツアー初戦のサントス・ツアー・ダウンアンダーが開幕
南半球のオーストラリアで、2015シーズンのUCIワールドツアー初戦となるサントス・ツアー・ダウンアンダーが開幕する。1月17日にはアデレードの中心部にあるビクトリア・スクウェアでチームプレゼンテーションが行なわれ、全19チームが紹介された。
ツアー・ダウンアンダーにはUCIワールドチーム17チームと、地元オーストラリアで唯一のUCIプロフェッショナルコンチネンタルチームであるドラパックプロフェッショナルサイクリング、それにオーストラリア選抜のユニSA・オーストラリアを加えた19チームが参加する予定だ。各チームは7人編成で、133選手がスタートする。
18日にはアデレードの特設サーキットで、前哨戦となる51kmのクリテリウムレース『ピープルズ・チョイス・クラシック』が開催され、ダウンアンダーに出場する全チームが出走する予定だ。UCIワールドツアーのダウンアンダーは20日に第1ステージが行われ、6日間の日程で競われる。
このレースは地元オーストラリアの英雄、カデル・エヴァンス(BMCレーシング)が走る最後のUCIワールドツアーレースになる。彼は2月1日に地元で開催されるカデル・エヴァンス・グレート・オーシャン・ロード・レース(オセアニアツアー1.1)を走って引退する予定だ。
昨年総合優勝したサイモン・ゲランズ(オリカ・グリーンエッジ)は、12月にトレーニングで鎖骨を骨折してしまったため、欠場となってしまった。
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●第17回サントス・ツアー・ダウンアンダー 全日程
1月18日 ピープルズ・チョイス・クラシック(51km)
1月20日 第1ステージ[タヌンダ~キャンベルタウン/132.6km]
1月21日 第2ステージ[アンリー~スティーリング/150.5km]
1月22日 第3ステージ[ノーウッド~パラコーム/143.2km]
1月23日 第4ステージ[グレネルグ~マウント・バーカー/144.5km]
1月24日 第5ステージ[マクラーレン・ベール~ウィルンガヒル/151.5km]
1月25日 第6ステージ[アデレード/90km]
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■一週間前にオーストラリア選手権を制したハインリッヒ・ハウスラー(IAMサイクリング)はチャンピオンジャージを披露!
[第17回サントス・ツアー・ダウンアンダー 参加予定選手]
●BMCレーシングチーム(米国)
エヴァンス、シャール、ステーティナ、ワイス、ディリエール、フレークモア、デニス
●オリカ・グリーンエッジ(オーストラリア)
キャメロン・マイアー、クラーク、ダーブリッジ、ヘップバーン、ハイマン、ビューリー、インペイ
●チームジャイアント・アルペシン(ドイツ)
キッテル、ゲシュケ、クラドック、デコルト、ドゥムラン、ティンメル、ヘイガ
●チームスカイ(英国)
ポート、ケンユック、ロウ、スタナード、プッチョ、トーマス、サットン
●ロット・スーダル(ベルギー)
ドヘント、バク、ドックス、ドハース、A・ハンセン、ヘンダーソン、バレー
●チームキャノンデール・ガーミン(米国)
ヘシェダール、ハース、L・ハンセン、バウアー、ハウス、モゼール、ビレッラ
●トレックファクトリーレーシング(米国)
アラファチ、コレダン、ディディエ、マッコネル、ニッゾロ、ルールストン、ワトソン
●ティンコフ・サクソ(ロシア)
ロジャース、ブルット、ボアロ、ユールイェンセン、コラル、ツァウグ、J・ハンセン
●AG2R・ラモンディアル(フランス)
ポッゾビーボ、デュムラン、ドモン、カドリ、リブロン、ベラール、クージェアール
●アスタナプロチーム(カザフスタン)
L・サンチェス、ボーム、カタルド、マラカルネ、トレバイエフ、ウエストラ、ドフリース
●チームカチューシャ(ロシア)
ベルコフ、G・カルーゾ、ラグチン、マシャド、セリッヒ、ツァテビッチ、イサイチエフ
●FDJ(フランス)
ロワ、ジャネソン、ルガック、マンザン、ピノー、セバスティアン・シャバネル、ベイッカネン
●モビスターチーム(スペイン)
カペッキ、R・フェルナンデス、G・イサギレ、ラストラス、ロバト、エラダ、サンス
●IAMサイクリング(スイス)
エルミーゲル、クレメント、ハウスラー、クリューゲ、ゴメス、レイネス、タナー
●エティックス・クイックステップ(ベルギー)
ブエ、デラクルス、ランパールト、ミールスマン、セリー、M・ベリッツ、レンショウ
●チームロトNL・ユンボ(オランダ)
ベネット、リンデマン、ローセン、マルクス、ケイゼル、チャリンギー、フレンス
●ランプレ・メリダ(イタリア)
ボニファツィオ、ボーノ、チモライ、ドゥラセク、フェラーリ、モーリ、グルマイ
●ドラパックプロフェッショナルサイクリング(オーストラリア)
ウィッパート、W・クラーク、ロー、ブラウン、コーラー、カービー、T・マイアー
●UniSA・オーストラリア
ボブリッジ、エドモンドソン、ハイグ、パワー、スコットソン、ファンデルプルーフ、ボンホフ
[昨年の総合成績]
1 サイモン・ゲランズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)19時間57分35秒
2 カデル・エヴァンス(BMC/オーストラリア)+1秒
3 ディエゴ・ウリッシ(ランプレ・メリダ/イタリア)+5秒
4 リッチー・ポート(チームスカイ/オーストラリア)+10秒
5 ネイザン・ハース(ガーミン・シャープ/オーストラリア)+27秒
6 ロベルト・ヘーシンク(ベルキン/オランダ)+30秒
7 ダリル・インペイ(オリカ・グリーンエッジ/南アフリカ)+34秒
8 ゲラント・トーマス(スカイ/英国)+37秒
9 アダム・ハンセン(ロット・ベリソル/オーストラリア)+37秒
10 エゴール・シリン(カチューシャ/ロシア)+47秒
2015シーズンはUCIのランキング・システムが変更!
国際自転車競技連合(UCI)は、今シーズンからランキング・システムを変更する。
UCIワールドチームに所属する選手がUCIワールドツアーの結果だけで競う個人ランキングと国別ランキングは廃止になり、UCIの男子エリートと男子アンダー23のインターナショナル・カレンダーに掲載されたレースの結果をすべて積算した『UCIワールドランキング』が、個人と国別で作成される。
これはUCIワールドツアーの前身であるUCIプロツアーが導入される以前まで作成されていたランキングに近いものだ。ただし、チームランキングだけは引き続きUCIワールドツアーの結果だけで作成される。
UCIワールドランキングは1年間の合計となり、翌年同じレースが開催されるまでポイントが残る仕組みだ。シーズン(1/1~12/31)終わりの最終順位がその年の勝者となり、トロフィーと賞金が授与される。
エリート男子とアンダー23男子は1つのランキングに組み込まれるが、アンダー23男子にはマークが付けられる。ランキングは少なくとも週1回は更新される。
ポイント配分も大幅に変更され、グランツールはすべて同じ配分になり、総合優勝で1000ポイントが与えられる。その他のUCIワールドツアーのレースは優勝もしくは総合優勝で500ポイントとなる。
新しいランキングでは、グランツールの区間優勝で120ポイントが獲得できる。最終的にポイント賞を獲得した場合でも同じだけのポイントが与えられる。リーダージャージを1ステージ着用すれば25ポイントだ。(http://www.uci.ch)