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癌と闘うシール・エミコの“何度でもやったるねん壮行会”に50人が参加&激励!

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MTBで世界一周中に癌を発症、オーストラリアのメルボルン近郊で療養中のシール・エミコが5月4日に一時帰国。大阪都の賛否投票前日の16日に、大阪・道頓堀「居酒屋 奴」で「エミコ一時帰国祝い、何度でもやったるねん壮行会」(呼びかけ人: エミコブログ管理人 松坂佳彦さん)が開催された。2012年、オーストラリアへ旅発つときが初回開催で、今年が4回目。
昨年は不参加だった夫のスティーブもオーストラリアから駆けつけた。地元の関西はもちろん、首都圏からも参加があり、約50人がエミコを激励。
会費8000円のうち5,000円(20歳以上のみ)、1,000円(20歳未満)が支援金としてエミコにカンパされた。また、エミコを支援している企業から見舞金も寄せられた。
 
長野県松本市から駆けつけた元二輪ラリーストの三好レイコさんと
 
参加者には、記念品として『サイクルスポーツ』が製作した、MTB世界旅行の絵はがき8枚セット(写真参照)が贈られた。
エミコは、前日の16日が誕生日。自称35歳、実は1965年生まれの50歳。尾てい骨を切除しているため、移動は車イスと杖に頼る。「オーサカのおばちゃんなので(堺市育ち)、ヒョウ柄で来ました」と、いつもながらの笑顔とはりのある声であいさつ。
「この1年間、実はたいへんだったのです。しびれがあったり、痛みがあったり、(縫合してある)腸がほどけて直せなかったり……」
「来年はないと言われながら、週に1回通院しています」。
一見闘病中には見えない元気な様子だが、まさに“闘病”だった。2002年に発症してから今年で14年目。2012年にオーストラリアでの療養に切り換えて3年目になる。
 
参加者に記念品として贈呈された絵葉書セットの内4枚
 
参加者の1人、自転車で世界一周中の西川昌徳(まさのり)さんは、「エミコを見て最初に感じたのは一生懸命生きる姿と、他人のことを思いやって声を掛けること」と、生き様に感銘を受けたと言う。
世界一周の大先輩、JACC(日本アドベンチャー・サイクリストクラブ)創設者の池本元光さんは「来年も元気なエミコを迎えるため、そして元気になるまで我々は支援していきます」と、心強い宣言。
終了後、店の出口でエミコとスティーブが参加者一人一人と会話して握手とハグ。かえって、こちらが元気をもらったという声が多かった。
 
「ぼくの地球を走るたび旅」を子供に伝える活動をしている西川昌徳さんと
 
シ−ル・エミコから『サイクルスポーツ』読者の皆様へ 
ここでエミコから、連載記事を2002年3月号から12年間「エミコの地球大冒険」を連載してきた『サイクルスポーツ』の読者へメッセージが寄せられた。
「皆さん、ご心配をおかけしています。治療に専念してしっかり生きております。また来年、元気な姿で大阪に戻ってきます」
(2015年5月16日、大阪市にて)
ブログ「エミコ&スティーブの地球大冒険&楽しい田舎暮らし