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ペガサス続報:UCIが拒否理由を公表

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12月20日にペガサススポーツのUCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム登録を拒否した国際自転車競技連合(UCI)が、23日にその理由を公表した。

UCIは、ペガサススポーツを拒否したのは、チームが抱えていた重大な財政問題のためだと指摘した。UCIが期限を延長したにもかかわらず、ペガサススポーツは最終期限の15日に、銀行保証も十分な財政保証も提出していなかったという。チームは当初、ディビジョン1のUCIプロチーム登録を申請していたが、UCIがライセンス発給のために作った格付けランキングで資格を得られず、自動的にディビジョン2のUCIプロフェッショナルコンチネンタルチームへの手続きが行われたが、この時点ですでに来シーズンを通して活動できるだけの銀行保証はなく、たとえ格付けランキングで資格を得ていたとしても、財政面で拒否されていただろうとUCIは説明している。

さらにUCIは、チームのマネージメントはむしろ最初からプロらしくなかったと付け加えた。申請手続きに関する通達は今年6月23日に、すべてのチームに対して同じように行われていたが、ペガサススポーツは登録申請の最初の期限(10月1日)を守らなかった。この最初の規則違反によって、ペガサススポーツと契約しているすべての選手は、その契約から自由になる権利を得ている。

ペガサススポーツと契約していた25選手の1人だったカナダのスベン・タフトは、登録拒否が公表された翌日に、母国のUCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム、チームスパイダーテック、パワードバイC10との契約を発表。翌日にはドミニク・コルヌが同様に母国ベルギーのトップスポルトブラーンデレン・メルカトルと契約した。ロビー・マキュアンは当初ベルギーの新聞のインタビューで「もしかしたら辞めなければならないかもしれない」と弱気な発言もしていたが、その後、ツイッターで「引退しない」と宣言している。米国のレディオシャックが、マキュアン以下数名のヘガサス組獲得に動いているという噂もある。(http://www.uci.ch/)

 

【ペガサススポーツと契約し、まだ移籍先が決まっていない選手】
クリントン・アブリー
ジョナサン・キャントウェル
ジャイ・クロフォード
ベンジャミン・デイ
ローハン・デニス
ルーク・ダーブリッジ
マルクス・アイヒラー
マイケル・フライバーグ
ロバート・ハンター
ダリル・インペイ

アーロン・ケンプ
クリスティアン・クニース
セルゲイ・クリモフ
ダレン・ラップソーン
ダレン・リル
トレント・ロウ
ロビー・マキュアン
ヤチェック・モライコ
ルーク・ロバーツ
トーマス・ローレッゲル
バーナード・サルツバーガー
ボビー・トラクセル
フィリップ・ザイチェク