ツール・ド・フランス２０１２コース発表
アモリー・スポール・オルガニザシオン（ＡＳＯ）が１０月１８日に、来年のツール・ド・フランスのコース発表会を行った。ツール２０１２のコースは、１週間前に関係者の手ちがいで公式サイトにアップされた情報が流れていたが、この日発表された情報はそれとほぼ同じものだった。オリンピックイヤーの２０１２年は、６月30日に隣国ベルギーのリエージュからスタート。初日には6.1kmのプロローグが行われる。ベルギーのワロン地方（フランス語圏）で３ステージ行った後、ツール一行は国境を越えて北フランスに入り、第３ステージはダンケルクの４日間レースでおなじみのブーローニュ・シュル・メールで、最初の中級山岳区間を競う。そこから時計回りで南下し、第７ステージでは中級山岳ステージでありながら、頂上ゴールになっているスキーリゾートのラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ区間が登場。ゴールの標高は１０３５ｍだが、優勝候補をふるいにかける最初の難所になるだろう。１回目の休養日前日となる第９ステージには38kmの個人タイムトライアルが設定されている。
休養日明けの第10ステージからは、いよいよアルプス山岳ステージがスタート。第11ステージは、スタートから標高２０００ｍ級のマドレーヌ峠、クロワ・ド・フェール峠を越えたあと、標高１７０５ｍのラ・トゥスイールにあるスキーリゾート、レ・シベレにゴールする難関ステージだ。来年はアルプスとピレネーの間の移動が２ステージしかなく、第14ステージからピレネー山岳ステージが始まる。しかし本格的な山岳ステージは２度目の休養日が明けた最終週の第16ステージ、第17ステージになる。そしてパリへとゴールする最終日の前日には、来年も勝負を決する52kmの個人タイムトライアルが設定されている。
２１区間の内訳は平坦ステージが９、中級山岳ステージが４、山岳ステージが５、個人タイムトライアルが２、プロローグが１。総距離は３４７９km。中級山岳ステージの１区間と山岳ステージの２区間が頂上ゴールになっていて、山岳ポイントはカテゴリー２以上が２５ヶ所設定されている。頂上ゴールが３ヶ所しかなく、個人タイムトライアルの合計距離が90kmにも及ぶ来年のコースは、今年総合優勝したカデル・エバンズ（ＢＭＣレーシングチーム）のようなタイムトライアルが得意なオールラウンダー向きだ。来年から４賞ジャージはナイキ社からル・コック・スポール社製に変わるため、コース発表会では新しいデザインのマイヨ・ジョーヌもお披露目された。
【第99回ツール・ド・フランス 全日程】
６月30日（土） プロローグ リエージュ（ベルギー）→リエージュ（個人ＴＴ） 6.1km
７月１日（日） 第１ステージ リエージュ（ベルギー）→スラン（ベルギー） 198km
７月２日（月） 第２ステージ ビゼ（ベルギー）→トゥルネー（ベルギー） 207km
７月３日（火） 第３ステージ オルシー→ブーローニュ・シュル・メール▲ 197km
７月４日（水） 第４ステージ アッブビル→ルーアン 214km
７月５日（木） 第５ステージ ルーアン→サン・カンタン 197km
７月６日（金） 第６ステージ エペルネ→メズ 210km
７月７日（土） 第７ステージ トンブレーヌ→ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ▲▲ 199km
７月８日（日） 第８ステージ ベルフォール→ポラントリュイ（スイス）▲ 154km
７月９日（月） 第９ステージ アルク・エ・スナン→ブザンソン（個人ＴＴ） 38km
７月１０日（火） 休養日
７月１１日（水） 第１０ステージ マコン→ベルガルド・シュル・バルスリーヌ▲▲▲ 194km
７月１２日（木） 第１１ステージ アルベールビル→ラ・トゥスイール／レ・シベレ▲▲▲▲ 140km
７月１３日（金） 第１２ステージ サン・ジャン・ド・モーリエンヌ→アノネ・ダベジュー▲ 220km
７月１４日（土） 第１３ステージ サン・ポール・トロワ・シャトー→ル・カップ・ダグド 215km
７月１５日（日） 第１４ステージ リムー→フォワ▲▲▲ 192km
７月１６日（月） 第１５ステージ サマタン→ポー 160km
７月１７日（水） 休養日
７月１８日（火） 第１６ステージ ポー→バニェール・ド・ルション▲▲▲ 197km
７月１９日（木） 第１７ステージ バニェール・ド・ルション→ペイラグデ▲▲▲▲ 144km
７月２０日（金） 第１８ステージ ブラニャック→ブリブ・ラ・ガイヤールド 215km
７月２１日（土） 第１９ステージ ボンヌバル→シャルトル（個人ＴＴ） 52km
７月２２日（日） 第２０ステージ ランブイエ→パリ・シャンゼリゼ 130km
［総距離：３４７９km］
(http://www.letour.fr/)
