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愛三工業レーシングチーム：別府匠が監督に就任

レース 2010.12.27

愛三工業レーシングチームは、別府匠（31歳）が2010年をもって選手活動を引退し、チームの監督に就任すると発表した。これに伴い、前監督の田中光輝（39歳）がゼネラルマネージャーとなり、チームは9人体制となる。新戦力としてチームNIPPOより中島康晴（26歳）、鹿屋体育大学の伊藤雅和（22歳）、京都産業大学の木守望（21歳）が加わった。キャプテンは引き続き綾部勇成（30歳）が努め、エースは2009年度日本チャンピオンの西谷泰治 (29歳)、トラックレース日本代表としても活躍する盛一大(28歳)。中堅の品川真寛(28歳)、鈴木謙一(29歳)、昨シーズンより加入した福田真平(23歳)の以上9人で2011年シーズンに挑む。

愛三工業レーシングチームは2006年にUCIコンチネンタルチーム登録をして以来「主戦場はUCIアジアツアー」としUCIポイントの獲得、チーム力の向上を図ってきた。2010年は35レース中、14レースに参戦(所属選手のナショナルチームでの参加も含む)。特に最高峰カテゴリーHC(オークラス=超級) の「ツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)」、「ツアー・オブ・ハイナン(UCI2.HC)」にチームとして初の単独招待を受け、アジアに4つあるHC(オークラス)のレースのうち、3レースに出場した。出場だけでなく「ツール・ド・ランカウイ」ではエース西谷泰治が第4ステージで優勝を果たし、「ツアー・オブ・ハイナン」でも第2ステージ2位、「ジャパンカップサイクルロードレース」でも4位に入るなどの成績も収め、2006年からここまでの活動を通して、愛三工業レーシングは UCIアジアツアーのレースシーンにとって、またレースオーガナイザーにとっても欠かすことのできない存在として認識されている。

2011年シーズンの目標は、UCIアジアツアーチームランキング1位。名実共に日本、さらにはアジアを代表するチームになるべく、アジアでナンバー1チームを目指す。すでに1月に開催される「ツール・ド・ランカウイ」の出場が決まっているほか、昨年同様他のオークラスのレースへの出場も予定している。この目標の結果として、アジアを代表するチームとして、世界への確実な土壌を築いていくとともに、オリンピックや世界選手権等の日本代表枠獲得にかかるUCI国別ランキングの日本の順位向上にも貢献できると考えている。

また、2011年より世界最高カテゴリーとなるUCIワールドツアーに、アジアのレースとして初めて、中国で開催されるツアー・オブ・北京が組み込まれた。愛三工業レーシングチームは将来的にアジアを代表するチームとして、ツアー・オブ・北京に挑戦したいと考えている。それらの目標を達成するために、チームのレベルアップも必要不可欠であるため、別府匠新監督のもと、ヨーロッパのレースへのスポット参戦なども計画し、日本からロードレースの本場ヨーロッパへの挑戦を支援できるシステム作りも進めていく。

2011 愛三工業レーシングチームメンバー

【選手】

綾部勇成 Takeaki AYABE 1980年9月5日生まれ神奈川県出身 ※キャプテン

西谷泰治 Taiji NISHITANI 1981年2月1日生まれ広島県出身

鈴木謙一 Kenichi SUZUKI 1981年5月7日生まれ静岡県出身

品川真寛 Masahiro SHINAGAWA 1982年2月15日生まれ京都府出身

盛一大 Kazuhiro MORI 1982年9月17日生まれ千葉県出身

福田真平 Shimpei Fukuda 1987年11月22日生まれ神奈川県出身

中島康晴 Yasuharu NAKAJIMA 1984 年12月27 日生まれ福井県出身 ※Team NIPPOより移籍

伊藤雅和 Masakazu ITO 1988 年6月12 日生まれ神奈川県出身 ※鹿屋体育大学卒業後に加入

木守望 Nozomu KIMORI 1989 年2月1 日生まれ和歌山県出身 ※京都産業大学卒業後に加入

【ゼネラルマネージャー】田中光輝 Mitsuteru TANAKA 1971年9月27日生まれ岐阜県出身 ※2011年度より就任