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TOJ奈良はサレルノが区間優勝、総合首位はマテューズ

レース

第14回ツアー・オブ・ジャパンは5月17日に奈良で第2ステージを競い、イタリアのクリスティアーノ・サレルノ(デローザ・スタックプラスティック)が序盤から逃げ切って優勝した。初日の個人TTで優勝したオースラトリアのマイケル・マテューズ(チームジャイコ・スキンズ)は4秒遅れで区間2位になり、リーダージャージを守った。3位には鈴木真理(シマノレーシング)が入った。

今年は東大寺大仏殿前でのセレモニーを行ったあと、山添村・布目ダム周回コースまで選手たちはバスで移動。サーキットコースで公式スタートを切った。予定ではコースは10.1kmのサーキットを12周だったが、1周少ない11周に変更となった。サレルノはアレクサンドル・シュシェモイン(カザフスタンナショナルチーム)、ニック・エイケン(チームジャイコ・スキンズ)、そして宮澤崇史(チームNIPPO)とともに1周目からアタック。集団に1分から2分のタイム差を守って逃げ続けた。残り2周で、マテューズをアシストするエイケンが先頭集団から脱落。ゴール手前の上り坂でシュシェモインも遅れ、最後はサレルノと宮澤の一騎打ちになったが、残り500メートルでアタックしたサレルノが単独でゴールに飛び込んだ。大声援を受けた宮澤は、ゴール直前に緑のリーダージャージを着たマテューズが引く集団に飲み込まれ、区間13位で終わっている。

「とてもうれしいよ。プロで初めての優勝を、観光で来たいと思っていたくらい好きな日本でできたからね。ボクは上りにかけては一番だけど、スプリントは得意じゃない。ヨーロッパではスプリントも強い選手が大勢いるから勝つのは難しかった。最後に集団はとても速く、捕まってしまうと思ったから、残り500メートルでアタックした」と、区間優勝したサレルノは語った。今季ツアー・オブ・トルコで総合5位になり、今大会では総合優勝を目指しているサレルノは「この後は落ち着いて走りたい。とくに今日は最初から逃げてしまったからね。重要なのは富士山の区間だ。それまではこのタイム差を維持する走りをしたい」と、抱負を語っている。この日、山岳ポイントをすべて1位で通過したサレルノは山岳賞ジャージを獲得している。

■第2ステージ結果[5月17日/奈良/111.1km]
1 クリスティアーノ・サレルノ(デローザ・スタックプラスティック/イタリア)2時間33分21秒
2 マイケル・マテューズ(チームジャイコ・スキンズ/オーストラリア)        +4秒
3 鈴木真理(シマノレーシング/日本)                       +4秒
4 佐野淳哉(チームNIPPO/日本)                       +4秒
5 クラウディオ・コリオーニ(デローザ・スタックプラスティック/イタリア)     +4秒
6 ダレン・ラップソーン(ラファコンドール・シャープ/オーストラリア)       +4秒
7 鈴木譲(シマノレーシング/日本)                        +4秒
8 綾部勇政(愛三工業レーシングチーム/日本)                   +4秒 
9 ビンチェンツォ・ガローファロ(チームNIPPO/イタリア)           +4秒
10 奈良基(クムサンジンセンアジア/日本)                     +4秒
■第2ステージまでの総合成績
1 マイケル・マテューズ(チームジャイコ・スキンズ/オーストラリア)  2時間36分33秒
2 クリスティアーノ・サレルノ(デローザ・スタックプラスティック/イタリア)          +9秒
3 ダレン・ラップソーン(ラファコンドール・シャープ/オーストラリア)      +14秒
4 アンドレイ・ミズロフ(カザフスタナンナショナルチーム)            +17秒
5 奈良基(クムサンジンセンアジア/日本)                    +17秒
6 ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)                   +17秒
7 佐野淳哉(チームNIPPO/日本)                      +19秒
8 盛一大(愛三工業レーシングチーム/日本)                   +20秒
9 西谷泰治(愛三工業レーシングチーム/日本)                  +20秒
10 鈴木真理(シマノレーシング/日本)                      +20秒