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【ジロ速報】第5ステージで新城が区間3位!

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第93回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドカレンダー/歴史的レース)は5月13日にノバーラから今年没後50年を迎えたファウスト・コッピゆかりの町、ノビ・リグレまでの162kmで第5ステージを競い、フランスのジェローム・ピノーが逃げ切って区間優勝し、クイックステップに今大会2勝目をもたらした。フランス人としても、今大会で区間優勝するのは実に5年ぶりのことだった。2位はジュリアン・フシャール(コフィディス)、3位には新城幸也(Bボックス・ブイグテレコム)が入った。マリア・ローザはビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス)が守った。

新城はこの日、スタートから18km地点でアタック。10km単独で逃げ続けたあと、ピノー、フシャール、そしてマリア・ベルデのパウル・フォス(ミルラム)が追いつき、4人で逃げ集団を形成した。タイム差は、ほぼ中間地点で5分40秒になったが、この日は162kmと短いステージのため、リクィガスとスプリンターを擁するチームのコントロールでそれ以上広がることはなかった。2ヶ所の山岳ポイントを先頭で通過し、マリア・ベルデを1日長く守る目的を果たしたフォスは、残り29km地点のサーキットコースに入って逃げ集団から脱落したが、3人は最後まで逃げ続けた。結局この日、メイン集団はゴール直前に逃げを飲み込むことができず、新城、ピノー、フシャールの3人は4秒差で逃げ切り、最後はピノーがプロツアーチームの意地を見せてスプリント巴戦を制した。30歳のピノーにとってこの優勝は、初のグランツール区間優勝。しかも、2004年以来6年ぶりの勝ち星だった。ピノーはこの日、ポイント賞のマリア・ロッサも獲得している。

 

■第5ステージ[5月13日/ノバーラ→ノビ・リグレ/162km]
1 ジェローム・ピノー(クイックステップ/フランス)          3時間45分59秒
2 ジュリアン・フシャール(コフィディス/フランス)
3 新城幸也(Bボックス・ブイグテレコム/日本)
4 タイラー・ファーラー(ガーミン・トランジションズ/米国)            +4秒
5 グレゴリー・ヘンダーソン(チームスカイ/ニュージーランド)           +4秒
6 アレッサンドロ・ペタッキ(ランプレ/イタリア)                 +4秒
7 グレアム・ブラウン(ラボバンク/オーストラリア)                +4秒
8 アンドレ・グライペル(HTC・コロンビア/ドイツ)               +4秒
9 ルーカスセバスチャン・アエド(サクソバンク/アルゼンチン)           +4秒
10 ウイリアム・ボネ(Bボックス・ブイグテレコム/フランス)            +4秒
■第5ステージまでの総合成績
1 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア)         14時間30分03秒
2 イバン・バッソ(リクィガス/イタリア)                    +13秒 
3 バレリオ・アニョーリ(リクィガス/イタリア)                 +20秒
4 マテューハーレイ・ゴス(HTC・コロンビア/オーストラリア)         +26秒
5 アンドレ・グライペル(HTC・コロンビア/ドイツ)              +26秒
6 アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ/カザフスタン)            +33秒
7 ウラジミール・カルペツ(カチューシャ/ロシア)                +39秒
8 リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア)               +45秒
9 デービッド・ミラー(ガーミン・トランジションズ/英国)            +45秒
10 パオロ・ティラロンゴ(アスタナ/イタリア)                  +59秒
■マリア・ローザ(個人総合):ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア)
■マリア・ロッサ(ポイント賞):ジェローム・ピノー(クイックステップ
■マリア・ベルデ (山岳賞):パウル・フォス(ミルラム/ドイツ)
■マリア・ビアンカ(新人賞):バレリオ・アニョーリ(リクィガス/イタリア)  
■チーム時間賞:リクィガス・ドイモ(イタリア) 
■チームポイント賞:チームHTC・コロンビア(米国)
(http://www.giroditalia.it/)