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ペガサス続報:タフトが母国のチームと契約発表

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オーストラリア初のプロチームを目指していたペガサススポーツが、国際自転車連合(UCI)から登録を拒否されてしまうというショッキングなニュースが公表された翌日、カナダ初のUCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム「チームスパイダーテック、パワードバイC10」が、ペガサススポーツと契約していた母国のスベン・タフト(ガーミン・トランジションズ)と契約したと発表した。

2008年バレーゼ世界選TTで銀メダルを獲得しているタイムトライアリストのタフトは、9月上旬にペガサススポーツと最初に契約した選手だった。しかし、チームのUCI登録が保留になった時点ですでに、水面下で母国のスパイダーテックとの交渉を進めていたようだ。チームオーナーの1人であり、元選手のスティーブ・バウアーは公式サイト上でタフトとはすでに先週のうちに契約していた事実を明らかにしている。「我々は先週彼と契約した。このチャンスの逃したくなかったから、我々はすぐに動いたのさ。しかし、UCIがこの契約を問題ないと確認するまで発表は待たなければならなかった。これは我々にとって大きな賭けだった。彼の加入が我々にツアー・オブ・カリフォルニアやその他のビッグレースへの招待を保証してくれるにちがいない」と、バウアーは喜びを語っている。

チームスパイダーテックは今季カナダ唯一のUCIコンチネンタルチームとして活動し、来季はカナダ初のUCIプロフェッショナルコンチネンタルチームへの昇格が決まっている。タフトはスパイダーテックの発表の中で「今年の夏、ボクはバウアーのチームにもう少しで加わるところだった。最終的にはスパイダーテックのプログラムに加わりたいと思ってはいたが、その時はタイミングがよくなかった。今は彼らはプロコンチネンタルのライセンスを保証され、新しい契約を結ぶチャンスがオプションでやって来たという訳さ。チームスパイダーテックがボクを本当に欲しがっていたのは知っていたよ」と、契約までの経緯を語っている。

今のところはペガサススポーツと契約していた選手の中で、他チームとの契約が決まっているのはタフトだけだが、今後ビッグネームが続々離脱していくのは仕方のないことだろう。チームマネージャーのクリス・ホワイトはあきらめずに活動していくと公表しているが、コンチネンタル登録では納得できない選手は大勢いるはずだ。
(http://www.cyclesportmanagement.com)