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全国初・700Cチューブが自販機で買える! 愛媛・今治で

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ロードバイクやクロスバイクで一般的な700Cサイズの自転車用チューブが自販機で買える! 「しまなみ海道」の四国側起点に近い自転車ターミナル「サンライズ糸山」(愛媛県今治市)に、このほど自転車用チューブが買える全国初の自販機がお目見えした。自販機には、ペットボトル飲料などとともに700Cサイズの自転車チューブ3種類を陳列。設置を提案した今治市は「サイクリストへのおもてなし」と説明している。


全国初となる、自転車チューブも販売する自販機 (写真提供:今治市観光課)

 

自販機は今年10月10日にダイドードリンコが設置。チューブはいずれもパナレーサー製で、700×18-23C・バルブ長48mm、700×18-23C・バルブ長60mm、700×27-31C・バルブ長48mmの3種類を備える。いずれもバルブタイプは仏式だ。

販売価格は定価で1330~1400円。品揃えは「リサーチした結果、この3つが売れ筋だろう」(サンライズ糸山)と決めた。ニーズがあれば別のサイズも検討する。10月25日時点で合計9本が売れ、700×18-23C・バルブ長48mmが最も需要があるという。

 

自転車の左側通行を促す表示も(写真提供:今治市観光課)

 

広島県尾道市と今治市とを結ぶしまなみ海道の沿線は島が中心。「『ブルーライン』と呼ばれるしまなみ海道の推奨コース沿道には自転車店もあるが、ひとたびコースを外れて島に入れば民家しかない状態」(今治市観光課)という。

「自転車で島を1周しようと思っても、現状ではパンクしたときにチューブを買える店がない。例えばドイツではチューブ専用自販機が置いてあり、そうした海外の事例も参考にした」(同)

現在、チューブを販売する自販機はこの1台のみ。今後の設置計画は未定だが、市観光課では今後「チューブを買える自販機がもっとあったらいいね、という流れになっていくことを期待したい。尾道市にも設置に向けて声をかけている段階」と説明する。

愛媛県では現在、5年かけて26か所、総延長1270kmのサイクリングコースを整備する「愛媛マルゴト自転車道」計画を進める。サイクリストの誘致には沿道の施設や各種店舗の充実も不可欠だが、チューブを買える自販機の普及はこうした県のサイクリング施策を後押しすることにもなりそうだ。(斉藤円華)