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【ランディス事件】 アームストロングとUCIは全面否定

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5月20日にみずからのドーピング行為を認めた米国のフロイド・ランディスが、元チームメートのラーンス・アームストロングを含めた他のトップ選手たちもドーピングをしていると告発して世界中に衝撃を与えたが、その後、各方面がこの告発に反応している。
母国でツアー・オブ・カリフォルニアに参加中だったアームストロングは、競技スタート前に「我々は隠さなければならないことは何もないし、逃げることもしない。この具体的な主張、断言は何の価値のないものだ。私は自分の時間もあなたたちの時間も無駄にはしないだろう。歴史がすべてを物語っていると考えている。この4年間、我々はランディスの事件を見守ってきた」と、語り、ランディスの告発を全面的に否定した。その後、アームストロングは落車に巻き込まれて左目上を切るケガを負い、ツアー・オブ・カリフォルニアを途中棄権している。
国際自転車競技連合(UCI)は「UCIはフロイド・ランディスによる告発を否認する」というプレスリリースを正式に発表した。「UCIはフロイド・ランディス氏によって行われた告発を絶対的に否認する。とりわけランス・アームストロングは2002年のツール・ド・スイスの最中にドーピングで陽性の結果になったが、この米国人選手と、ヨハン・ブリュイネール監督、そして元UCI会長のハイン・フェルブリュッヘンの間の協定の後で秘密裏にされたという主張は否認する。2006年にアンチ・ドーピング・ルールに違反して有罪になったランディス氏の告発にはまったく根拠がなく、自転車競技のイメージを傷つける新たな試みに、UCIはただ憤りをおぼえるばかりである…」UCIはこのリリースのなかで、アームストロングは2002年のツール・ド・スイスには参加していないと付け加えている。
(http://www.uci.ch/)