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【Tour News】 ボーネンの代替選手はレダに変更

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ベルギーのクイックステップチームは、ヒザの故障で今年のツール・ド・フランスには参加できなくなったトム・ボーネンの代わりに、イタリアのフランチェスコ・レダを参加させることになった。当初ボーネンの代替には、今年のジロ・デ・イタリアで区間優勝したウォートル・ウェイラントが選ばれていた。しかし、彼はASOが今年のツールに招待した各チームに対して、4月1日までに提出を求めた15選手のリストに入ってなかったため、参加を許されず、クイックステップはそのリストのなかからレダを選ばざるを得なかった。「ウェイラントはスプリンターとしての技術から、当然ボーネンの代理なる選手だった。しかし、不運なことに彼はASOに提出したリストには入ってなかっため、スタートできないんだ」と、チームのパトリック・ルフェーブル監督は落胆した。

レダは今季、ティレーノ・アドリアーティコの落車で鎖骨を骨折してスタートが遅れた。ジロ・デ・イタリアには2度参加した経験があるが、ツールはこれが初出場となる。「とても興奮している。ずっとツールを走ることを夢見ていた。ボーネンの不運のせいで、チームがボクを選んだというのは残念なことだけど。彼ができるだけ早く回復することを祈ってるよ。今までジロには2回出場したけど、ツールはまだ出たことがないビッグ・ステージレースだ。もしチャンスがあれば、いい結果を得るためにそのチャンスを生かしたいね」と、ツール初出場を決めたレダは喜びを語っている。

ベルギーのヘットニュースブラッド紙によれば、ASOは今年、アンチ・ドーピング対策の一貫として、各チームに15人のプレセレクション・リストを提出させ、7月の開幕までの3ヶ月間で各選手をチェックしている。クイックステップが提出したリストには、日曜日にベルギーチャンピオンになったステイン・デボルデルの名前は入っていたが、彼はナショナル選手権の前から、今年のツールには参加しないと表明していて、チャンピオンになった後も「おそらく肉体的には準備はできているが、精神的にはできていない」と言って出場を辞退している。

クイックステップはウェイラントのツール参加を認めてもらうために、4月1日以降に彼が受けたドーピング検査の結果をすべてASOに送ったが、特例は認められなかった。「納得できないね。我々は年間12万5000ユーロ(約1400万円)をバイオロジカル・パスポートのために支払い、その結果として選手たちは定期的に検査を受けている。なのにツールのためにはもっと検査が必要だと言うのか? つまりそれは、バイオロジカル・パスポートには目的がないという意味だ」と、ルフェーブル監督は不満をもらした。ASOのこのリスト提出に関してはBボックス・ブイグテレコムのジャンルネ・ベルノードー監督もツールセレクションに関するコメントのなかで「ウイリアム・ボネ、ユーリ・トロフィモフ、ヨハン・チョプ、そしてもちろんローラン・ルフェーブルについても(選考の際に)迷った。もしもASOが4月2日より前に、15選手のリストを要求しなければ、スティーブ・シェネルもその中に入れられただろう」と、語っている。(http://www.quickstepcycling.eu)