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【ジロレポート】中級山岳区間でロイドが逃げ切り優勝

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第93回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドカレンダー/歴史的レース)は5月14日に、今年最初の中級山岳ステージを迎え、オーストラリアのマテュー・ロイド(オメガファルマ・ロット)が単独で逃げ切って初区間優勝を果たした。2位にはスイスのルーベンス・ベルトリアーティ(アンドロニジョカットリ)が入った。マリア・ローザはビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス)が守っている。前日大逃げで主役をつとめた日本の新城幸也(Bボックス・ブイグテレコム)は、15分36秒遅れの区間171位だった。

ロイドはこの日、ベルトリアーティと2人で45km地点からアタック。2人はすでに総合で大幅に遅れていたため、集団はこの逃げを黙認。110km地点でタイム差は5分48秒にまで開いた。残り11km地点の最後の上り坂で、ロイドのアタックにベルトリアーティは脱落。ロイドは単独でゴールを目指し、集団に1分15秒差を付けたまま余裕の表情でゴールに飛び込んだ。

この日、ブラッテッロ峠の下り坂で落車があり、前日まで総合10位に付けていたパオロ・ティラロンゴ(アスタナ)とギヨーム・ボナフォン(AG2R)がリタイア。ティラロンゴは中級山岳ステージで総合4位に浮上したアレクサンドル・ヴィノクロフの山岳アシストとして期待されていただけに残念だ。このステージではブラッドリー・ウィギンス(チームスカイ)やドメニコ・ポッゾビーボ(コルナゴ・CSF)も落車している。

土曜日の第7ステージはカッラーラからモンタルチーノまでの222kmで行われる予定だったが、土砂崩れの影響でコースは変更され、距離は220kmになっている。

■第6ステージ[5月14日/フィデンツァ→カッラーラ/172km]
1 マテュー・ロイド(オメガファルマ・ロット/オーストラリア)     4時間24分20秒
2 ルーベンス・ベルトリアーティ(アンドロニジョカットリ/スイス)      +1分06秒
3 ダニロ・ホンド(ランプレ/ドイツ)                    +1分15秒
4 マヌエル・ベレッティ(コルナゴ・CSF/イタリア)            +1分15秒
5 フィリッポ・ポッザート(カチューシャ/イタリア)             +1分15秒
6 ウイリアム・ボネ(Bボックス・ブイグテレコム/フランス)         +1分15秒
7 サシャ・モドロ(コルナゴ・CSF/イタリア)               +1分15秒
8 バシリ・キリエンカ(ケスデパーニュ/ベラルーシ)             +1分15秒
9 アレクサンドル・エフィムキン(AG2R/ロシア)             +1分15秒
10 バーデン・クック(サクソバンク/オーストラリア)             +1分15秒
■第6ステージまでの総合成績
1 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア)         18時間55分38秒
2 イバン・バッソ(リクィガス/イタリア)                    +13秒 
3 バレリオ・アニョーリ(リクィガス/イタリア)                 +20秒
4 アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ/カザフスタン)            +33秒
5 ウラジミール・カルペツ(カチューシャ/ロシア)                +39秒
6 リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア)               +45秒
7 デービッド・ミラー(ガーミン・トランジションズ/英国)            +45秒
8 バーデン・クック(サクソバンク/オーストラリア)             +1分03秒
9 リーヌス・ゲルデマン(ミルラム/ドイツ)                 +1分04秒
10 ローレント・ディディエ(サクソバンク/ルクセンブルク)          +1分13秒
■マリア・ローザ(個人総合):ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア)
■マリア・ロッサ(ポイント賞):タイラー・ファーラー(ガーミン・トランジションズ/米国)
■マリア・ベルデ (山岳賞):マテュー・ロイド(オメガファルマ・ロット/オーストラリア)
■マリア・ビアンカ(新人賞):バレリオ・アニョーリ(リクィガス/イタリア)  
■チーム時間賞:リクィガス・ドイモ(イタリア) 
■チームポイント賞:チームHTC・コロンビア(米国)
(http://www.giroditalia.it/)