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香川・高松市のレンタサイクルが新デザインに 4月から導入

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放置自転車を活用したレンタサイクルを実施する香川県高松市は、4月から1250台の貸自転車に順次新デザインを導入する。市では昨秋、レンタサイクルのイメージアップを目的に新デザインを公募。青い波と水玉模様をあしらったデザインが採用された。

 

高松市レンタサイクルの新デザイン。4月から順次導入される

 

瀬戸内海の波をイメージ

新デザインは県内の中高生を中心に110点の応募があり、市内のデザイン専門学校に通う学生の作品が最優秀賞に選ばれた。

デザインはシティサイクルのチェーンケースに白波風の図柄を描き、さらにフレームのダウンチューブに水玉を配したもので、穴吹デザインカレッジ2年の野崎楓さんが制作。1月31日付読売新聞香川版は、野崎さんが「瀬戸内海の波のように心地よく走ってほしい」との願いで制作した、と報じている。

ちなみに現行のデザインは、ダウンチューブと後ドロヨケを青く塗るだけの簡素なものだ。レンタサイクル事業を担当する市都市計画課によれば、以前は「自転車全体を青く塗っていた」(担当者)が、あまり評判が良くなかったため、現行のものになっているという。

 

高松市レンタサイクルの現行デザイン

 

年間32万回も利用

高松市のレンタサイクルは、放置自転車を減らし、バスや鉄道などの公共交通の間を埋める移動手段として2001年にスタート。市内にサイクルポートが7カ所あり、ポート間での乗り捨てが可能だ。

11年にはシステムを更新。交通系ICカードが使えるようになったほか、料金も従来は1回借りるごとに100円かかったものが、1日200円で何回でも借りられるようになった。

年間の利用回数は約32万回で、市民の足として通勤や通学に使われるだけでなく、観光客がうどん店巡りなどの移動手段としても利用しているとのこと。新デザインの導入でレンタサイクルの好感度が上がりそうだ。(斉藤円華)

<参考サイト>高松市レンタサイクル事業 http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/18197.html