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アキコーポレーション「3T」「BH BIKE」取り扱い開始

新製品

有限会社アキコーポレーションでは平成23年7月1日より、イタリアの自転車パーツメーカー『3T』と、スペインの自転車メーカ ー『BH BIKE』の日本国内での取り扱いならびに販売を開始すると発表した。

3Tは1961年にMario Dedioniggiによりスペインで設立された。設立されたトリノ市から名前を取って、Tecnologia del Tubo Torinese(Turin Tube Technology/トリノチューブテクノロジー)と呼ばれた。Dedioniggi は有能な技術者で、鋼管を操作して曲げる技術があり、Ambrosioで雇われていた。そこで彼は自転車レースにおいて望まれていたハンドルバーとステムの製作を学び、最高品質の機材が求められるようになった1950年代にチャンスをつかんだ。Ambrosioで10年間働いた後、一人で商売を始めた。新しい会社はトリノに3部屋の倉庫と1人の従業員、鋼管を曲げる機械があった。Dedioniggiは、ハンドルバーやステム、シートポストなど自転車の重要なパーツをアルミ合金で軽くすることができることに気付き、それまで自転車パーツはスチールで作られていた自転車をアルミ合金に切り換えた。新しい形状と新しい合金を使いイタリアのエリートレーサーたちと数々のテストを行ない、様々な製品を作り出した。3Tが1970年に新しいアルミ(AL-7075)で作ったスキー用のストックは、ヨーロッパ全体にわたってベストセラーになった。3Tの革のサドルはアルミニウムベースで、軽量と高品質で有名だった。その後3Tを有名にしたのはハンドルバー。Dedioniggiの考えはシンプルで優れている。世界初のErgal バー(240g Superleggero)は1975年に登場し、30年以上たった今でも賞賛されている。1984年にはフランチェスコ・モゼールのために、今では常識となったブルホーンバーで最初のタイムトライアルバーを作り51.151km(31.784 マイル)のアワーレコードを記録するのに使われた。Dedioniggiは今は会社にはいない。しかし、彼の後継者がどんどん3T の製品をアルミで美しく造り続け、1999年にミュータントレーシングステムにて自転車ステムとしては初のインターナショナル賞を受賞。3Tのパッケージもグラフィックデザインも独創性と優雅について賞賛されてい る。特に5年間の製品保証でその名はさらに有名となった。3Tはロード、トラック、トライアスロンレースにおける勝利と素晴らしいデザインのため、その名を永遠に記憶されることとなった。

 

【3T サポートチーム】現世界チャンピオンが所属するチーム・ガーミン・サーヴェロがハンドル/ステム/シートポスト/フロントフォークを使用。チーム・カチューシャがフロントフォークを使用。トライアスロンではTEAM TBBがハンドルバーを使用している。

【3T 取扱アイテム】ロード、トライアスロンに関するハンドル/ステム/シートポスト/フロントフォーク/バーテープを取り扱う。また、新製品としてフルカーボンホイールも発表。3Tのホイールにはオリジナルのアルミ製ハブが使用され、フリーボディーはSHIMANO、CAMPAGNOLO、SRAMの 3 社に対応するなど、非常に魅力的なアイテムとなっている。

 

 

BH BIKEは1909年にスペイン北部エイバルで火器(鉄砲などの部品)のメーカーとして設立された。第一次世界大戦後の1920年に火器での銃鋼管の製造技術を基に自転車の製造を始める。1934 年には初となるメーカー単独でのサイクリングチームを発足させ、1935年から始まった“ブエルタ・ア・エスパーニャ”では時の最高のライダーの1人で BH チームに所属するベルギー人のGustave Deloor (1913 年~2002 年) が第一回、第二回の二大会で勝利をおさめた。1935年4月29日の午前 7時45分にマドリードでスタートしたブエルタ第一回大会のスタートラインには 50人のプロライダーが並んだ。1948年から1949年には BH は他の2つの車輪に関係のある産業にも取り組み、エンジンも含めたオートバイを開発。BHの製造するオートバイはブエルタにかかわるメディアにも供給された。1959年エイバルから約50km離れたビトリアに、物流に欠かせない道路と鉄道、より高い労働資源を求めて工場を移設。自転車事業を数十年掛けて成長させた。1969年にBHは、家庭用フィットネスアパレルのラインを作成、その事業を拡大。最初の起動はフィットネス自転車だった。このフィットネスのラインは後に大成功を遂げ、1986年にフィットネスビジネスエリアに特化した新工場の発足となった。この特化戦略は自転車の開発に完全に集中できるようになり、そしてこれらの年はブエルタとツールドフランスにおいて重要な成功をもたらす。1986年、TEAM ZOR-BHのエース Alvaro Pinoは11日間イエロージャージを着続け最後のタイムトライアルでも勝利し第41回ブエルタ・ア・エスパーニャで勝利を獲得した。1987 年には同チームの Federico Etxabeがツール第 20 ステージ(ラルプ・デュエズがゴールの山岳ステージ)において初の勝利をもたらした。2004年、BHは再びレース界へ復帰、Liberty Segurosへのサポートを開始する。この頃のトッププロのレース界では最も技術的に先進の自転車が必要で、BHはチームと共に開発に力を入れ、カーボンモノコック製のインテグレーテッドシートポストを採用したフレームを開発した。このフレームは驚くほど軽く、剛性に優れたものだった。2008年/2009年にはフランスのプロツアーチーム“AG2R La Mondiale”へのサポートも開始。2009年のツールドフランスでは8日間イエロージャージを着続けた。2009年にはBHバイクの歴史は100 年を迎えた。

【BH サポートチーム】スペインのコンチネンタルTEAMである「BH Burgos2016」がG5を、スペインのシクロクロスチーム「Grupo Hirumet T aldea-Cyclo-cross」がRX-1を使用。スペインの「BH Suntour-MTB」がULTIMATEを、アメリカの「Primal/Mapmyrid e Professional Women’s」がClistal(レディースモデル)を使用中。

 

【BH 取扱アイテム】

★ULTRALIGHT 【2012年ニューモデル・写真上】フレーム+フォーク重量が約1,047g(フレーム/747g+フォーク/300g)と超軽量なフルカーボンバイク。BB386EVO規格のBBを採用。アダプターにより SHIMANO、SRAM、CAMPAGNOLOのBBにも対応。極太のダウンチューブとチェーンステ ーを採用することで、リアエンド剛性がG5に比べ25%アップし、ねじれ剛性は66%アップ。BB下のワイヤーガイドはオリジナル製 (パテント取得しており G5 にも使用)を使用しシフトワイヤーにストレスがかからず、シフトチェンジがスムーズに行なえる。シートステーだけが細く造られており、他のパイプとのバランスをとるため、あえて細いシートステーと、27.2mmのシートポスト径を採用。フロントフォークには下玉押しはなく、その部分までもがカーボン製。ヘッドチューブは剛性確保のためテーパードヘッドチューブになっている。

★G5 2009年に発表されてから引き続き発売される人気モデル。ISP(インテグレーテッドシートポスト)が特徴的。細部にわたる部品にまでカーボン製の物を採用した軽量ロードモデル。 

★GC AERO(写真下)風洞実験など空気力学を応用し開発されたトライアスロン/TT バイク。カーボンモノコックフレーム採用により剛性を確保しつつ重量を落とすことに成功。空気の流れを良くするための“NOSE HEAD TUBE DESIGN”と呼ばれるヘッドチューブの先端が膨らんだデザインも特徴的。シートポストのサドル固定部分の変更によりシートアングルが 74°/76°/78°に変更できトライアスロンからロードタイムトライアルまで使い方に応じて変更が可能。 

 

※その他、エントリー向け完成車なども取り扱い予定。各取り扱いモデルの詳細に関しては随時発表を行っていく。

問・アキコーポレーション www.akiworld.co.jp