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コンタドール事件続報:車連の判決は年明け後?

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11月8日に国際自転車競技連合(UCI)から懲罰手続き要請を出されたアルベルト・コンタドールのドーピング事件は、スペイン車連が判決を下すまでに少なくとも2ヶ月はかかるだろうと報じられている。つまり、コンタドールが無罪になるのか有罪になるのかは、年が明けてから判明するということだ。

フランスのレキップ紙によれば、スペイン車連のフアンカルロス・カスタニョ会長は、地元紙ASに「コンタドール事件については、少なくとも2ヶ月以内にはいかなる決定も下されないだろう」と語ったという。カスタニョ会長の説明では、UCIからスペイン車連に送られてきた膨大な資料はすべて英語で書かれているため、まずはすべてスペイン語に翻訳する必要があるという。スペインではアンチ・ドーピングの法的手続きがいまだに整備されていないのが遅延の原因となっているようだ。UCIのアンチ・ドーピング規則では、懲罰手続は要請を受けてから1ヶ月以内に完了しなければならないと定められている。これに違反した場合は車連は罰金を課される。3ヶ月経過しても完了していなかった場合には、UCIはこの事件を直接スポーツ仲裁裁判所に持ち込むことになるだろう。

一方、コンタドールはフランコ・ペッリゾッティのバイオロジカル・パスポート事件で無罪判決を勝ち取ったスイス人弁護士、ロッコ・タミネッリをこの事件のために雇った。タミネッリ弁護士はUCI仲裁パネルのメンバーでもあり、UCI規則に精通した人物だ。コンタドールはUCIの懲罰手続き要請に対してAS紙で「この事件が車連に届いて満足している。我々は前進できたということを意味するからね」と、事件を静観している。