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【ジロ山岳速報】バッソがマリア・ローザ獲得!

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第93回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドカレンダー/歴史的レース)は、いよいよ2日間の最後山岳決戦に突入。初日の第19ステージはモルティローロ峠でリクィガスのイバン・バッソとビンチェンツォ・ニーバリの2人とともに抜け出したアンドロニジョカットリ・ディキジョバンニのミケーレ・スカルポーニ(アンドロニジョカットリ)が、区間優勝を勝ち取った。マリア・ローザのダビド・アロヨ(ケスデパーニュ)は3分6秒遅れでゴールし、ここでついにバッソが総合首位の座に躍り出ている。

この日のスタート前、バッソとアロヨのタイム差は2分27秒。主催紙ガゼッタのスタート前のインタビューで「アタックしなければならないのはボク一人だけじゃない。この難しい2日間は見せ場になるだろう。ニーバリ? この“特別”な同盟に関してはよく話されるが、問題はない。ボクらはいかに走るべきか理解するだけの賢さは持っているよ」と、語っていたバッソは、モルティローロ峠でニーバリとともにアタック。スカルポーニとカデル・エバンズ(BMC)も付き従ったが、マリア・ロッサを着た世界チャンピオンはバッソらに付いていくことはできなかった。3人は先行していたステファノ・ガルゼッリ(アックア&サポーネ)を追い越し、先頭でモルティローロ峠山頂を通過した。この時点でマリア・ローザのアロヨはすでに1分55秒遅れ、ゴールではその差は3分以上に開いていた。「スカルポーニはゴールへのフライトには完璧な仲間だった。我々にとってもファンにとっても、みんなにとって素晴らしい一日だった。観客は素晴らしく、温かく、身近だった。大げさに言う訳ではないが、ボクは彼らがボクに与えてくれた喜びを彼らに与えるために、ベストを尽くしている。優勝することは素晴らしいが、重要なことは、それを人々と分かち合うことなんだ」と、バッソは語っている。

山岳最終決戦初日を追えて、マリア・ローザを獲得したバッソと2位のアロヨのタイム差はたった51秒だが、土曜日の山岳最終日にアロヨがふたたび逆転するのは難しいだろう。

■第19ステージ[5月28日/ブレーシャ→アプリカ/195km]
1 ミケーレ・スカルポーニ(アンドロニジョカットリ/イタリア)     5時間27分04秒 
2 イバン・バッソ(リクィガス/イタリア)  
3 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア) 
4 アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ/カザフスタン)          +3分05秒
5 ジョン・ガドレ(AG2R/フランス)                   +3分05秒
6 カデル・エバンズ(BMC/オーストラリア)                +3分06秒
7 ダビド・アロヨ(ケスデパーニュ/スペイン)                +3分06秒
8 カルロス・サストレ(セルヴェロ/スペイン)                +3分06秒
9 ブラニスラウ・サモイラウ(クイックステップ/ベラルーシ)         +5分27秒
10 マルコ・ピノッティ(HTC・コロンビア/イタリア)            +5分27秒
■第19ステージまでの総合成績
1 イバン・バッソ(リクィガス/イタリア)              81時間55分56秒
2 ダビド・アロヨ(ケスデパーニュ/スペイン)                  +51秒     
3 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア)             +2分30秒
4 ミケーレ・スカルポーニ(アンドロニジョカットリ/イタリア)        +2分46秒
5 カデル・エバンズ(BMC/オーストラリア)                +4分00秒
6 カルロス・サストレ(セルヴェロ/スペイン)                +5分32秒
7 リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア)             +6分00秒
8 アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ/カザフスタン)          +6分02秒
9 ロベルト・カイゼルロフスキー(リクィガス/クロアチア)         +12分44秒
10 マルコ・ピノッティ(HTC・コロンビア/イタリア)           +13分40秒          
11 ダミアーノ・クネゴ(ランプレ/イタリア)                +15分23秒               
■マリア・ローザ(個人総合):イバン・バッソ(リクィガス/イタリア)
■マリア・ロッサ(ポイント賞):カデル・エバンズ(BMC/オーストラリア)
■マリア・ベルデ (山岳賞):イバン・バッソ(リクィガス/イタリア)
■マリア・ビアンカ(新人賞):リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア)
■チーム時間賞:リクィガス・ドイモ(イタリア) 
■チームポイント賞:リクィガス・ドイモ(イタリア) 
(http://www.giroditalia.it/)