ニュース

昨年のジャパンカップで陽性になったロジャースが資格停止処分をまぬがれた

レース


昨年のジャパンカップサイクルロードレース(10月20日/栃木県宇都宮市/アジアツアー1.HC)で行われたドーピング検査で、クレンブテロール陽性になったオーストラリアのマイケル・ロジャース(ティンコフ・サクソ)は、資格停止処分を受けずにすむことになった。

ロジャースは陽性が発覚した昨年12月18日に、国際自転車競技連合(UCI)から一時的な資格停止処分を受けたが、UCIアンチドーピング規程とWADA(世界アンチドーピング機関)規程に従い、この禁止薬物がどのように彼の体内に入ったのかをUCIに説明した。

ジャパンカップに参加する前に、ロジャースはツアー・オブ・北京(UCIワールドツアー)で中国に滞在しており、その間に食べた肉がクレンブテロールに汚染されていた可能性が高い、と彼は弁明したのだ。

これを受けてUCIは、ドーピング検査で陽性となった昨年のジャパンカップでのロジャースの成績は自動的に剥奪したが、WADAと協議したのちに、それ以上の処分はしない決定を下した。

しかしUCIは、クレンブテロール陽性はWADA規程とUCIアンチドーピング規程上、アンチトーピング規則違反であることを繰り返し、食肉の汚染が問題となっている中国とメキシコでは、選手が肉を食べることを避けるよう、改めて勧告している。(http://www.uci.ch/)