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【Tour News】 第2ステージの落車で負傷者続出!

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ツール・ド・フランス第2ステージの終盤に発生した落車事故で、負傷者が続出している。ゴールまで33km地点に設定されていたストックーの丘の下りは、雨天で路面が非常にすべりやすくなっていて、大勢の選手が落車。ここで途中棄権した選手はなく、全員が完走はしたが、レース後の検査で骨折が見つかり、残念ながら第3ステージには出走できない選手も出ている。ストックーの丘での路面について、アルベルト・コンタドール(アスタナ)は「アイススケートみたいだった」、サクソバンクのビャルネ・リース監督は「石鹸ですべっているみたいだった」と、語っていた。

ガーミン・トランジションズは、エースナンバーのクリスティアン・バンデベルデ(米国)が肋骨を2本骨折。第3ステージには出走できなくなった。スプリンターのタイラー・ファーラー(米国)は手首を骨折して左ヒジを捻挫したが、第3ステージは出走すると発表されている。同様に肋骨を骨折したデービッド・ミラーも出走予定。

チームミルラムはオランダチャンピオンのニキ・テルプストラが落車。ケガはなかったが、ここ数日続いていた高熱がぶり返し、昨夜は39.3度Cになってしまい、結局はツールを去らなければならなくなった。

ラボバンクは期待のクライマー、ロベルト・ヘシンク(オランダ)が左腕尺骨を骨折。ヘシンクは昨年初出場したツールでも、第4ステージの落車で左腕の撓骨先端を骨折し。山岳区間を前に途中棄権したが、今回はまだあきらめていないらしい。ヘシンクも第3ステージは出走すると発表されている。

BMCレーシングはカデル・エバンズ、ジョージ・インカピー、マウロ・サンタンブロージュが落車したが、幸い骨折した選手はいなかったとチームが発表している。

チームカチューシャはロビー・マキュアンがヒジと臀部を負傷。ゴール後、検査のために病院へ行ったが、骨折はなかった。

リクイガスはロマン・クロイツィーゲルが右ヒザを負傷。幸い大したケガではなさそうだ。

ケスデパーニュはホセホアキン・ロハスとバシリ・キリエンカが負傷。

第2ステージでは、ストックーの丘だけでなく、雨天が原因で他でも落車があたった。57km地点で沿道の柵にぶつかったオメガファルマ・ロットのミカエル・ドゥラジュ(フランス)はそのまま病院へ搬送され、上顎骨の骨折が見つかっている。ドゥラジェは手、ヒザ、肩も負傷していた。この落車では、ガーミン・トランジションズのジュリアン・ディーンとチームカチューシャのウラジミール・カルペツが巻き込まれた。ディーンは背中にひどい打撲傷を負ってしまったが、第3ステージは出走する予定だ。カルペツはレース後の検査で問題ナシと診断されている。

現時点では第3ステージへの参加を表明している負傷者は、スタート後にリタイアとなる可能性は高い。第3ステージは後半コースに石畳のセクションが設定されている『北の地獄』であり、負傷者には厳しいレースになるだろう...