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【速報】 ロンバルディアでもジルベールが2連覇!

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シーズン最終戦となるクラシックレース、イル・ロンバルディア(旧ジロ・ディ・ロンバルディア)が10月16日にイタリアで行われ、ベルギーのフィリップ・ジルベール(オメガファルマ・ロット)が、昨年に続いて2連覇を成し遂げた。2位には地元イタリアのミケーレ・スカルポーニ(アンドロニジョカットリ)、3位にはパブロ・ラストラス(ケスデパーニュ)が入った。

冷たい雨にさいなまれた今年のロンバルディアは、後半のギザッロ峠を越えた後に動き出した。220km地点のコルマ・ディ・ソルマーノ峠を越えた有力選手のグループには、ジルベール、スカルポーニ、ラストラスの他に、地元期待のビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス・ドイモ)も含まれていたが、ニーバリは下り坂のカーブでまさかの転倒。幸いケガはなかったが、ゴールまで残り30km地点でジルベールたちの有力グループから遅れてしまった。有力グループは、この下りで逃げていたオランダのバウケ・モレマ(ラボバンク)を捕らえて先頭に立った。この集団からジルベールが残り25kmで抜け出して単独でトップに立ったが、最後のサン・フェルノ峠を目前にした残り16km地点でスカルポーニが追いつき、先頭は2人になった。ゴールまで残り5km、サン・フェルノ峠山頂近くでジルベールがふたたび加速。スカルポーニを置き去りにして一人旅を開始した。雨天の下り坂を難なく降りたベルギー人は、そのまま単独でコモ湖畔のゴールに飛び込み、見事な2連覇を達成した。ゴール目前で勝利を確信したジルベールは、並走するTVカメラに向ってディフェンディングチャンピオンの証しである自転車のゼッケンナンバー1を指差してみせるパフォーマンスも見せた。

「ボクと一緒に逃げた中にはたくさんの有力選手がいた。でもボクはもう昨年ピエモンテとロンバルディアの連勝を成し遂げていたから、もう一度勝つ可能性に何の疑いも持っていなかった。チームメートたちにはとても感謝しなければならない。彼らはとてもよく働いてくれたよ」と、優勝したジルベールは語った。「今日は無線を使わないで走ったから、チームカーで追走していたダミアーニ監督に、常に後方で何が起きているのかを聞き続けていた。ロンバルディアを単独で勝つのは特別なことで、説明はできない。このレースは他のレースとはちがっていて、こんな一日の後でゴールラインを通過するときの感動は、いつもいい思い出として残るだろう」

195選手がミラノをスタートした今年のロンバルディアは、大落車の影響もあり、たった34選手しか完走できない厳しい結果に終わった。すでに今大会の前に、2010年UCIワールドランキング首位が確定していたホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)や、世界チャンピオンのトール・ヒュースホーウト(セルヴェロ)も途中リタイアに終わっている。(Photo: RCS Sport)
■イル・ロンバルディア[UCIワールドカレンダー/10月16日/260km/イタリア]
1 フィリップ・ジルベール(オメガファルマ・ロット/ベルギー)     6時間46分32秒
2 ミケーレ・スカルポーニ(アンドロニジョカットリ/イタリア)          +12秒
3 パブロ・ラストラス(ケスデパーニュ/スペイン)                +55秒
4 ヤコブ・フグルサング(チームサクソバンク/デンマーク)          +1分08秒
5 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス・ドイモ/イタリア)         +1分08秒
6 サムエル・サンチェス(エウスカルテル・エウスカディ/スペイン)      +1分12秒
7 ミケル・ニエベ(エウスカルテル・エウスカディ/スペイン)         +2分07秒
8 マウロ・サンタンブロージョ(BMCレーシング/イタリア)         +3分01秒
9 カルロス・バレド(クイックステップ/スペイン)              +3分25秒
10 ジャンパウロ・カルーゾ(チームカチューシャ/イタリア)          +3分50秒
(http://www.gazzetta.it/Speciali/GiroLombardia/2010/it/)