【ジロ速報】バッソ総合優勝! 最終TTはラーション
第93回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドカレンダー/歴史的レース)は、5月30日にヴェローナで最終区間となる個人タイムトライアルを競い、サクソバンクのグスタフ・ラーションが区間優勝した。2位はイタリアTTチャンピオンのマルコ・ピノッティ(HTC・コロンビア)、3位はアレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ)だった。マリア・ローザのイバン・バッソ(リクィガス)は42秒遅れの区間15位で競技を終え、その瞬間に2006年以来2度目の総合優勝が確定した。総合2位はダビド・アロヨ(ケスデパーニュ)、そして総合3位には、今年優勝も狙えると言われながら、バッソのアシストに徹した25歳のビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス)が入った。新城幸也(Bボックス・ブイグテレコム)は3時間22分21秒遅れの総合93位で完走し、日本人として初めてジロとツールの両方を完走した選手になった。32歳で4年ぶりのジロ総合優勝を果たしたバッソは「ボクの名前を叫ぶ群衆が待つアレーナに飛び込んで、表彰台の下で子供たちを探すのはとても感動的だった。アーゾロのステージの朝、ボクの妻は3人目の子供を身ごもったとボクに伝えた。ジロでのこの勝利は、すべて彼女のためで、子供たちのためで、そしてボクのそばにいてくれた人たちのためだ。ジロで勝つことで、復活した自分を見られてとても満足しているよ」と、喜びを語った。「今は家族と一緒にこの勝利を楽しみたい。そして明日になったら、ツール・ド・フランスのレースブックを見始めるつもりだ。今年ボクはそこに勝つために戻るだろう」
■第21ステージ[5月30日/ヴェローナ→ヴェローナ(個人TT)/15.0km]
1 グスタフ・ラーション(サクソバンク/スウェーデン) 20分19秒
2 マルコ・ピノッティ(HTC・コロンビア/イタリア) +2秒
3 アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ/カザフスタン) +17秒
4 カデル・エバンズ(BMC/オーストラリア) +22秒
5 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア) +23秒
6 イグナタス・コノバロバス(セルヴェロ/リトアニア) +23秒
7 ブラッドリー・ウィギンス(チームスカイ/英国) +29秒
8 キャメロン・マイヤー(ガーミン・トランジションズ/オーストラリア) +32秒
9 ミケーレ・スカルポーニ(アンドロニジョカットリ/イタリア) +35秒
10 トム・スタムスネイデル(ラボバンク/オランダ) +37秒
15 イバン・バッソ(リクィガス/イタリア) +42秒
■第93回ジロ・デ・イタリア個人総合最終成績
1 イバン・バッソ(リクィガス/イタリア) 87時間44分01秒
2 ダビド・アロヨ(ケスデパーニュ/スペイン) +1分51秒
3 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア) +2分37秒
4 ミケーレ・スカルポーニ(アンドロニジョカットリ/イタリア) +2分50秒
5 カデル・エバンズ(BMC/オーストラリア) +3分27秒
6 アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ/カザフスタン) +7分06秒
7 リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア) +7分22秒
8 カルロス・サストレ(セルヴェロ/スペイン) +9分39秒
9 マルコ・ピノッティ(HTC・コロンビア/イタリア) +14分20秒
10 ロベルト・カイゼルロフスキー(リクィガス/クロアチア) +14分51秒
11 ダミアーノ・クネゴ(ランプレ/イタリア) +17分10秒
12 バウケ・モレマ(ラボバンク/オランダ) +19分41秒
13 ジョン・ガドレ(AG2R/フランス) +23分30秒
■マリア・ローザ(個人総合):イバン・バッソ(リクィガス/イタリア)
■マリア・ロッサ(ポイント賞):カデル・エバンズ(BMC/オーストラリア)
■マリア・ベルデ (山岳賞):マテュー・ロイド(オメガファルマ・ロット/オーストラリア)
■マリア・ビアンカ(新人賞):リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア)
■チーム時間賞:リクィガス・ドイモ(イタリア)
■チームポイント賞:リクィガス・ドイモ(イタリア)
(http://www.giroditalia.it/)