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ツアー・オブ・北京がUCIワールドツアー入り

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2008年にオリンピックを開催した中国の北京で、来年誕生する5日間のステージレース、ツアー・オブ・北京が、UCIワールドツアーに加わることが正式に決まった。

ツアー・オブ・北京はアジア初のUCIワールドツアーになる。国際自転車競技連合(UCI)はすべてのワールドツアーのレースにUCIプロチーム(18チームが登録予定)の参加を義務づけているため、来年からはお隣中国で世界のトップチームが競うビッグレースが開催されるわけだ。ツアー・オブ・北京は、来年10月5日から9日に開催される予定だ。

UCIのパット・マッケイド会長は、11月10日に北京を訪れて調印式を行った。ツアー・オブ・北京はUCIライセンス委員会からUCIワールドツアーのライセンスを4年間獲得。2011年から2014年まで有効となる。

2005年からプロツアー制度をスタートさせたUCIは、自転車競技の国際化という名目で、2008年にオーストラリアのツアー・ダウンアンダーをプロツアーの1戦に昇格させた。今季はカナダのGP・ケベックとGP・モントリオールの2つのワンデーレースも、初開催であるにもかかわらずライセンスを与えてプロツアーレースに加えたが、3大ツアー主催者との冷戦後、プロツアーはすっかり形骸化してしまっていた。

それに代わる新たなプロジェクトとしてUCIが今年10月に発表したのが、UCIワールドツアーだった。UCIによれば、2011年シーズンのスタートから、すべての世界的なビッグレースはUCIワールドツアーを構成することになっている。ツアー・オブ・北京の加入で、オセアニア、アメリカに続いてアジアもこのプロジェクトに加わることになり、UCIが進める自転車競技の国際化はさらに広がることになった。(http://www.uci.ch/)