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アスタナのプロツアーライセンス更新

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国際自転車競技連合(UCI)が、保留になっていたカザフスタン登録のアスタナに対して、プロツアーチームライセンスの更新を認めたと、11月25日にベルギーのハットニュースブラッド紙が報じた。正式な発表はUCIプロツアーライセンス評議会が間もなく行うだろう。

ライセンス更新に必要な書類の最終提出期限は先週20日だったが、その後UCIはアスタナに対して追加の銀行保証(バンクギャランティ)を求めていた。イタリアのガゼッタ・デッロ・スポルト紙によれば、アスタナ救済のために、カザフスタン政府は1500万ユーロ(約20億円)の援助をしたという。UCIの決定により、2010年もアスタナはプロツアーチームとして活動できることになる。

移籍騒動の渦中にあったアルベルト・コンタドールは先週19日に、2010年限りの条件でアスタナ残留を発表しており、チームのプロツアーライセンス獲得で、来季の活動への障害もなくなった。今年のツールウイナーであるコンタドールは、クイックステップ、ガーミン・スリップストリーム、ケスデパーニュが獲得に動いていた。

アスタナは来季、UCIから推薦されたフランス人イボン・サンケールがゼネラルマネージャーを務め、イタリア人のジュゼッペ・マルティネッリが監督になる予定だ。チームリーダーはコンタドールとアレクサンドル・ヴィノクロフ。アスタナの選手の多くは、ヨハン・ブリュイネールとともにランス・アームストロングの新チーム、レイディオシャックに移籍することになっているが、代わってケスデパーニュのオスカル・ペレイロ、フジ・セルベットのダビド・デラフエンテ、ランプレのパオロ・ティラロンゴ、エンリーコ・ガスパロットの加入が決まっている。コンタドールがスペシャライズドと70万ユーロで個人契約を交わしたことも発表されており、来季のマシンはトレックからスペシャライズドに変わるだろう。