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【速報】ランカウイでモンサルベが総合優勝

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マレーシアを舞台に10日間の日程で行われていたアジア最高峰のステージレース、ツール・ド・ランカウイ(UCIアジアツアー/2.HC)は2月1日に首都クアラルンプールにゴールし、アンドロニジョカットリに所属するベネズエラのホナタン・モンサルベが総合優勝を果たした。2位はコロンビアのリバルド・ニーニョ(レトゥアサイクリングチーム)、3位はモンサルベのチームメートであるイタリアのエマヌエーレ・セッラ。日本勢ではスキル・シマノの土井雪広が5分13秒遅れで総合25位が最高位だった。


最終日はイタリアのアンドレア・グァルディーニ(ファルネーゼビーニ・ネーリソットリ)が集団ゴールスプリントを制して区間優勝。グァルディーニは今大会で5勝を上げ、ポイント賞のブルージャージも獲得した。「ステファノ・ジュリアーニ監督のことがあるからとても幸せさ。というのは、彼が第2ステージのあとで賭けをして、もしボクが区間5勝したら、タバコをやめることになっていたんだ。だからそれが起きるのを待っていたのさ。もちろんプロとして初めて走ったステージレースで5勝できたことも、ポイント賞を獲得できたのもうれしいよ」と、21歳のグァルディーニは喜びを語った。ランカウイで区間5勝という記録は、2004年にオーストラリアのグレアム・ブラウン、2007年にイタリアのアルベルト・ロッドがマークしていて、グァルディーニが3人目になった。未来のトップスプリンターは、クアラルンプールから直接カタールへ移動し、6日から始まるツアー・オブ・カタール(アジアツアー2.1/カタール)に出場する予定だ。UCIプロチームのトップ選手たちが参加するカタールで、スプリンターとしての彼の真価が試されることになるだろう。「ボクはマリオ・チポリーニのスプリントを見て成長したけど、スプリントの仕方ですぐにロビー・マキュアンやマーク・カベンディッシュのファンにもなった。今からたった5日後に、ボクはツアー・オブ・カタールでその1人とスプリントで闘うだろう。そこで自分に何ができるか楽しみだよ」


総合優勝したモンサルベは「プロとして初めてのステージレースで勝ててとてもうれしい。選手キャリアを始めるのには申し分のない道すじだ。ジェンティンの区間で勝てたのもとてもうれしかった。それがキツいステージだと知っていたし、同郷のホセ・ルハノが去年勝ったのも知っていた。だから同じように勝ちたかったんだ。これはチームの勝利でもある。第3ステージ以降、チームはこの総合優勝のためにとてもよく働いた。クアラルンプールで勝てて、うれしいよ」と、喜びを語った。モンサルベは標高1679mのジェンティン・ハイランドにゴールした第5ステージで、区間優勝して総合2位になったあと、第8ステージの中間スプリントポイントでボーナスタイムを稼ぎ、ニーニョからリーダージャージを奪い取った。「リバルドのことはとても尊敬している。彼は42歳になるまで、たくさんのレースを経験しているからね。彼を打ち負かせてとてもうれしいよ。このレースのために12月から準備をしていたから、ボクは本当に勝ちたかったんだ」21歳のモンサルベは今大会で山岳賞のレッドジャージも獲得。ヨーロッパのレースでの活躍が楽しみだ。(Photos by Le Tour de Langkawi 2011)


■ツール・ド・ランカウイ(UCIアジアツアー/2.HC)第10ステージ結果

1 アンドレア・グァルディーニ(ファルネーゼビーニ・ネーリソットリ/イタリア)
2時間24分30秒
2 ロベルト・フォースター(ユナイテッドヘルスケアプロサイクリング/ドイツ)
3 アヌアル・マナン(テレンガウプロアジアサイクリング/マレーシア)
4 クリストフ・ファンヘールデン(MTNクベカ/南アフリカ)
5 ケニー・ファンフンメル(スキル・シマノ/オランダ)
6 ボリス・シピレフスキー(タブリスペトロケミカル/ロシア)
7 ユーリ・スタラート(ランボークレジット/ベルギー)
8 アンドレ・シュルツェ(CCCポルサット・ポルコウィチェ/ドイツ)
9 綾部勇成(愛三レーシング/日本)
10 オマール・ロンバルディ(コルナゴ・CSFイノックス/イタリア)
36 西谷泰治(愛三レーシング/日本)
64 土井雪広(スキル・シマノ/日本)
69 宮澤崇史(ファルネーゼビーニ・ネーリソットリ/日本)
113 福島晋一(テレンガウプロアジアサイクリング/日本)+3分31秒
■個人総合最終成績
1 ホナタン・モンサルベ(アンドロニジョカットリ/ベネズエラ)30時間08分57秒
2 リバルド・ニーニョ(レトゥアサイクリングチーム/コロンビア)+5秒
3 エマヌエーレ・セッラ(アンドロニジョカットリ/イタリア)+24秒
4 デニス・ファンニーケルク(MTNクベカ/南アフリカ)+25秒
5 ラヒム・エマミ(アザド大学サイクリングチーム/イラン)+25秒
6 ラクラン・モートン(チポートレデベロップメントチーム/オーストラリア)+32秒
7 ドメニコ・ポッゾビーボ(コルナゴ・CSFイノックス/イタリア)+49秒
8 ホセイン・アスカリ(タブリスペトロケミカルチーム/イラン)+56秒
9 ヒョスク・ゴン(韓国ナショナルチーム)+57秒
10 ガデル・ミズバニ(タブリスペトロケミカルチーム/イラン)+1分15秒
25 土井雪広(スキル・シマノ/日本)+5分13秒
30 綾部勇成(愛三レーシング/日本)+6分26秒
66 西谷泰治(愛三レーシング/日本)+30分9秒
74 宮澤崇史(ファルネーゼビーニ・ネーリソットリ/日本)+35分16秒
82 福島晋一(テレンガウプロアジアサイクリング/日本)+37分11秒
103 福田真平(愛三レーシング/日本)+47分17秒
[各賞]
■アジア選手賞:ラヒム・エマミ(アザド大学サイクリングチーム/イラン)
■チーム賞:タブリスペトロケミカル(イラン)nt-family: 'Hiragino Kaku Gothic Pro'; font-size: 14px; line-height: 22px;">
■アジアチーム賞:アザド大学(イラン)
■ポイント賞:アンドレア・グァルディーニ(ファルネーゼビーニ・ネーリソットリ/イタリア)
■山岳賞:ホナタン・モンサルベ(アンドロニジョカットリ/ベネズエラ)
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