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【コンタドール続報】UCIが車連の処分はまだ出てないと発表

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スペインの大手新聞エル・パイスが1月26日に「スペイン車連がアルベルト・コンタドール(サクソバンク・サンガード)に対して1年間の競技停止処分を決定したと発表した」と、報じた件について、UCI(国際自転車競技連合)が27日午後に正式なリリースを出し、現時点でコンタドールはまだスペイン車連から処罰を下されていないことが明らかになった。

エル・パイス紙は、今回の処分をスペイン車連の正式発表として掲載していたが、他メディアはスペイン車連から直接発表を受けていなかったため、誤報であることを懸念し「エル・パイスの報道によれば」という但し書き付きでこのニュースを報じていた。コンタドールの地元スペインでは、処分決定期限が近づき、連日この事件が報道されるなかでの出来事だった。26日には、ロイターのインタビューでスペイン車連のカルロス・カスタノ会長が、27日に処分を発表すると語ったと報じられていたばかりだった。結局27日にも、スペイン車連は何の発表も行ってはいない。

UCIによれば「アルベルト・コンタドールの事件に関するスペイン車連の昨日の発表、とりわけコンタドールが"暫定的な決定"を通知されたということが、メディアによって広められたことによって生じた混乱を受けて、UCIはこの情報が、コンタドール事件の最終的な決定の予想とはみなすことはできないと明確にしなければならない。現在までに、コンタドールは処罰を受けておらず、UCIはスペイン車連懲罰委員会の決定が通知されるの待っているところだ」という。前夜、エル・パイス紙の報道を受け、UCIは真偽の確認を急いでいたが、スペイン車連とは連絡を取ることができなかった。そして翌27日の午後になってスペイン車連から送られて来た書類を確認し、そこにはまだ車連によって着手された懲戒手続きに関することだけしか記されてないことがわかったというわけだ。UCIはリリースの最後に「大手メディアのこの事件に対する興味を考慮し、UCIは懲戒手続きには付きものの不適切な憶測を遺憾に思い、この事件が理路整然とした方法で解決に結びつけられることを望むと表明する」と、付け加えている。今回の一件は大手メディアの勇み足だったが、間もなくコンタドールの処分決定は正式発表されることになるだろう。(http://www.uci.ch/)