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和歌山県がサイクリングロード整備へ 海・山・川結ぶ800km網羅

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紀伊半島を自転車で遊びつくせ!? 和歌山県はこのほど、県内に総延長800kmのサイクリングロードを整備する方針を立てた。県民の健康増進やサイクルツーリズムの振興がおもな目的。紀伊半島沿岸を走る「海のルート」、すでに整備が始まっている紀ノ川沿いの「川のルート」、高野山などを通る「山のルート」を設ける。

「海のルート」は、和歌山市から新宮市までの約400kmを結ぶ想定。これは瀬戸内海地域から紀伊半島南端の潮岬を経て太平洋沿岸、熊野灘へと至るものだ。「山のルート」では、山深い紀伊半島を縦断する国道311号を走るコースや、高野山などを通るコースなどを設けるとしている。

一方、「川のルート」では全長67kmの内、紀ノ川沿いの8.5kmで車道左側に青いラインを引くなどの整備を終えた。また、同ルートを利用したサイクリングコースが6月から「わかやま観光情報」のサイトに掲載。ルート沿線は果物の生産地で、「たま駅長」で知られる和歌山電鉄貴志川線の貴志駅にも近い。

 

 

■サイクルステーションも設置

県は今後のルート整備で、車道左側に青い破線を引いていく考え。これは長さ5mの青い線を100mおきに引くもので、県では「整備の手間を簡素化できる」としている。また、沿道には公共施設や自転車店、コンビニ店などと協力してサイクルステーションの設置も進める。ステーションにはバイクラックを置くほか、空気ポンプや応急修理のための工具の貸し出しも行なう。

気になるのはルート整備の進捗だが、完了時期は「現時点では公表できない」(県担当者)。他方、県の地域振興局の中には整備に先行する形でサイクリング事業を進めているところもある。那賀(なが)振興局では「紀の川周遊サイクリング事業」を立ち上げ、サイクリングマップを完成させるなどの成果を上げている。(斉藤円華)

わかやまサイクリング旅(わかやま観光情報)http://www.wakayama-kanko.or.jp/marutabi/cycling/index.html

紀の川周遊サイクリング事業(和歌山県)   http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/130200/rentalcycle/rentalcycle.html