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Jシリーズ第2戦菖蒲谷 スペシャライズドレーシングチーム小野寺健が優勝!

レース

4月13日(日)、Jシリーズ第2戦が兵庫県たつの市菖蒲谷にて行なわれた。菖蒲谷キッズと呼ばれる子供たちへの育成にも力を入れる、地域密着型コースだ。

今回のコースは一周4km。ジェットコースターのような上りと下りを繰り返す、J2ながら国内屈指のテクニカルコースだ。

 

午前中に行なわれたエリート女子では、DHI全日本13連覇中の末政実緒(ダートフリーク/サラセン)がXCOエリート初参戦にして2位に8分近くの差をつけて優勝。

ダウンヒルライダーの末政でさえ腰の引けるようなテクニカルな下りに、表彰台では「このコース作った人、いけず(関西弁で「いじわる」の意)やわ~!」と笑いを誘った。

 

午後に行なわれたのはエリート男子。J2ということもあり、関西方面の選手がメインとなったが、スタートライン1列目には、小野寺健(スペシャライズドレーシングチーム)、門田基志(写真下、チームジャイアント)、若手で注目中の中原義貴(写真上、キャノンデール)、前田公平(チームスコット)、山田誉史輝(ダートフリーク/ライテック)と面白いメンツが並ぶ。

スタートと同時に飛び出したのは、中原、前田の若手2人。スタート直後から500mもの舗装路の上り(うち50mは一瞬下り)が続く、まさに「いけず」なコースだ。

 

1周目から抜け出したのは小野寺。それに、前田、門田、島田真琴(シマノドリンキング)が続く。周回を重ねるごとに小野寺が後続との差を広げ、争いは2位以下の争いに絞られた。

2周目以降粘りを見せたのは中原。その後ろに門田、前田、大渕宏紀(チーム NR/錦ロイヤル)が続く。しかし周回を重ねるごとに門田がじわじわと中原を追い詰める。表彰台で、「(門田さんがじわじわと後ろから追いついてくることで)体力的にというより、精神的にだいぶやられました(笑)」と中原が語ったように、最終的に小野寺に遅れること1分半でゴールしたのは門田。3位に中原が入った。いぶし銀の走りというか、さすが大ベテランというか……。若手たちは門田の精神力と底力を見せつけられたことだろう。

「おじさんたちも頑張ります」と小野寺が言うように、若手達が伸びているのは面白い。ベテランと若手がケツをたたき合いながら、競技レベルがどんどん上がっていくことを願う。

 

 

1位 小野寺健  1時間33分25秒

2位 門田基志  +1分26秒

3位 中原義貴  +2分12秒

4位 前田公平  +5分11秒

5位 大渕宏紀  +7分42秒

6位 島田真琴  +8分46秒

7位 山田誉史輝 +9分57秒

8位 小林 聖  +10分31秒