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【ジロレポート】世界チャンピオンのエバンズ区間優勝!

レース

第93回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドカレンダー/歴史的レース)は5月15日に、トスカーナ地方のカッラーラからモンタルチーノまでの220kmで第7ステージを競い、世界チャンピオンのカデル・エバンズ(BMC)が区間優勝した。2位はダミアーノ・クネゴ(ランプレ)、3位はアレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ)だった。終盤に有名なエロイカで使用されるストラーデ・ビアンケ(未舗装路)が組み込まれた第7ステージはあいにくの雨天に見舞われ、未舗装路区間が始まる前にあったロスパトイオ峠(残り37km地点)の下りでマリア・ローザのビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス)が、イバン・バッソらチームメートたちと落車。不運にも集団は逃げを捕まえて終盤の闘いを開始したところで、ニーバリはあっという間に1分以上遅れてしまった。結局ニーバリを含めたリクィガス勢は2分遅れでゴールし、マリア・ローザは前日4位に付けていたヴィノクロフの手中に戻った。

第7ステージではオランダの区間で落車して負傷していたケスデパーニュのマルツイオ・ブルセギンとフートン・セルベットのエロス・カペッキが出走しなかったが、過酷なステージにもかかわらず、この日の途中棄権者はゼロだった。日本の新城幸也(Bボックス・ブイグテレコム)は25分29秒遅れの175位で完走し、総合は50分59秒遅れの174位になっている。

第8ステージは標高1668メートルのテルミニッロ峠にゴールする山岳ステージ。予報では前日に引き続いて悪天候となり、山頂はみぞれになる可能性もあるという。

■第7ステージ[5月15日/カッラーラ→モンタルチーノ/220km]
1 カデル・エバンズ(BMC/オーストラリア)             5時間13分37秒
2 ダミアーノ・クネゴ(ランプレ/イタリア)                    +2秒
3 アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ/カザフスタン)             +2秒
4 マルコ・ピノッティ(HTC・コロンビア/イタリア)               +6秒
5 ダビド・アロヨ(ケスデパーニュ/スペイン)                  +12秒
6 ステファノ・ガルゼッリ(アックア&サポーネ/イタリア)            +27秒
7 ジョン・ガドレ(AG2R/フランス)                     +29秒
8 ミケーレ・スカルポーニ(アンドロニジョカットリ/イタリア)        +1分01秒
9 カエタノ・サルミエント(アックア&サポーネ/コロンビア)         +1分07秒
10 ヤン・バークランツ(オメガファルマ・ロット/ベルギー)          +1分10秒
■第7ステージまでの総合成績
1 アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ/カザフスタン)      24時間09分42秒
2 カデル・エバンズ(BMC/オーストラリア)                +1分12秒
3 デービッド・ミラー(ガーミン・トランジションズ/英国)          +1分29秒
4 ウラジミール・カルペツ(カチューシャ/ロシア)              +1分30秒
5 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア)             +1分33秒
6 マルコ・ピノッティ(HTC・コロンビア/イタリア)            +1分40秒
7 リーヌス・ゲルデマン(ミルラム/ドイツ)                 +1分50秒
8 イバン・バッソ(リクィガス/イタリア)                  +1分51秒
9 トーマス・ローレッゲール(ミルラム/オーストリア)            +1分54秒
10 リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア)             +2分00秒
■マリア・ローザ(個人総合):アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ/カザフスタン) 
■マリア・ロッサ(ポイント賞):タイラー・ファーラー(ガーミン・トランジションズ/米国)
■マリア・ベルデ (山岳賞):マテュー・ロイド(オメガファルマ・ロット/オーストラリア)
■マリア・ビアンカ(新人賞):リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア)
■チーム時間賞:チームサクソバンク(デンマーク) 
■チームポイント賞:チームHTC・コロンビア(米国)
(http://www.giroditalia.it/)