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【速報】レオパード・トレックとレディオシャックが合併!

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今季ルクセンブルクで誕生したUCIプロチームのレオパード・トレックは9月5日に、米国のレディオシャック社とニッサン社を2012年、2013年の新スポンサーに迎えたと発表した。レオパードはこのリリースのなかで『合併』という言葉は使ってはいないが、これは実質、レオパード・トレックと米国のチームレディオシャックという2つのビッグチームが、来季合併することを意味している。


2チームの合併については、8月末から噂があった。そして正式発表当日には、フランスのレキップ紙が「レオパード・トレックが今季限りで消滅し、シュレック兄弟はチームレディオシャックのエースになるだろう」という記事をリークしていた。レオパードの発表によれば、来季UCIワールドツアー・ライセンスを保持して残るのはルクセンブルク登録のレオパード側であり、米国登録のチームレディオシャックの方が消滅する形になるようだ。しかし、来季のチーム名は『レディオシャック・ニッサン・トレックプロサイクリングチーム』になると発表されているので、レキップ紙の報道はあながち間違っていたわけではない。

レオパードのオーナーであるルクセンブルクの実業家フラビオ・ベッカは、今回の合併について「1月に明言していたように、2011年は見習いの年だ。我々は成績の改良を目指す。現代の自転車競技においては、強いスポンサーがなければ前進することはできない。この点において、今日という日はプロの世界でとても認められている2人の選手の信頼を得た、このエキサイティングで若いプロジェクトの発展における節目である。私は選手たちの明るい未来を信じ、このチームのパフォーマンスに大いなる期待を持つ。これはすべてのパートナーに対して、より重要な戦略上の動きなのだ」と、コメントしている。

来季のタイトルスポンサーは米国企業になるが、チームの本拠地は引き続きルクセンブルクで、ファビアン・カンチェッラーラとシュレック兄弟がチームのリーダーになる。レオパード側では、彼らの他に残留が発表されているのはロベルト・ワーグナーのみだ。チームレディオシャック側では、クリス・ホーナー、アンドレアス・クローデン、マシュー・ブッシュ、ヤネシュ・ブライコビッチ、ネルソン・オリベイラの加入が発表されている。これ以外の選手については、まだ正式発表はされていない。レオパード・トレックは今季25選手、チームレディオシャックは28選手が所属している。誰が残り、誰が今からリクルート活動を始めなければならなくなるのかは、追々発表されるだろう。しかし、HTC・ハイロードの消滅とオメガファルマ・クイックステップにつづく今回の合併話で、来季のチーム探しが難航する選手が続出するのはまちがいないだろう。


5日のレオパードの発表では、来季のチーム運営陣についても明言されていない。誰がマネージャーをつとめるのか、誰が監督になるのかも注目だ。アンディ・シュレックがツール・ド・フランスで優勝するためには、有能な監督が必要だという声もあり、チームレディオシャックのヨハン・ブリュイネールが適任であることはまちがいない。現レオパード・トレックのマネジャーであるブライア・ニゴールは、オーストラリアで誕生する予定のグリーンエッジに移籍するという噂もある。

来季のチーム名について、レオパードは『レディオシャック・ニッサン・トレックプロサイクリングチーム』と発表しているが、UCIルールはUCIプロチームがチーム名に付けられるスポンサーを1つ、もしくは2つと定めているため、正式名称は今後変更になることが考えられるだろう。(http://www.leopardtrek.lu/)