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読者通信:チャレンジライドinあらかわ参加レポート

イベント

今回で5回目となる「Team UKYO」のチャレンジライドに本誌読者のChariBozさんがボランティアとして参加。親子連れも含めた65人の参加者を集めたこのイベントの模様をレポートしてもらった。

 


■Team UKYOのサイクルイベントが荒サイで開催!

元F1レーサーで4代目自転車名人でもある片山右京さんが2009年より開校している「チャレンジスクール」。体験活動の中から、子供たちにチャレンジスピリットを学び感じとってもらうスクールで、これまで山登り・カヌーなどさまざまな活動を展開してきた。3月4日(日)には、2011年度の締めくくりとなる「チャレンジライドinあらかわ」が開催され、私は「グッド・チャリズム宣言プロジェクト」のメンバーの一員としてボランティアに参加してきた。

 


■3コースに分かれて荒川サイクリングロードを走る

このイベントは、荒川河川敷道路を20km・50km・80kmの3つのコースに分けてチャレンジするというもので、20kmコースは小学低学年中心の1グループ。50kmコースは小学生1グループと大人の2グループ。80kmコースは大人中心の3グループという構成。その中には、小学5年生の子供が大人顔負けの走りっぷりを見せ、参加者の度肝を抜く一幕もあった。

朝8時、さいたま市桜区の秋ケ瀬公園に小学2~6年の親子と中学生を含む大人計65人が集い、片山校長の挨拶で開校。続いて「グッド・チャリズム宣言プロジェクト」の韓ディレクターの司会進行のもと、NPO自転車活用推進研究会の小林理事長と片山校長を交えて左側走行や歩行者優先、正しい駐輪や点灯など、走行時の基本的なルールやマナーのレクチャーを行なった。最後に片山校長は「昨年の東日本大震災以降、自転車の存在が注目されている。だからこそ今、ルールを守ることと歩行者を思いやる気持ちで走って欲しい」という話で締めくくった。

 


■初参加の子供も30kmを走り切った! まさにチャレンジライド

その後、コース別のグループに分かれ、先導役を務める「Team UKYO」の選手が手信号を含む走行上の注意点を説明し、朝10時、気温7度の寒空の中、河川敷の川風にもめげずみんな元気に走りだして行った。参加者全員に配られた〈ルール・マナーを守る証し〉である黄色い腕章がみんなの腕で輝いていたのがとても印象的だった。

20kmコースの折り返しでは地理的問題があり、片道15km地点の岩淵水門手前で折り返すことになったが、子供全員が約30kmを走り切ってしまった。まさにチャレンジライド!

50kmコースは堀北橋の下で、80kmコースは葛西臨海公園で折り返した。私は80kmコースのサポートライダーとして参加者の安全確認をしながら走った。片山校長はフリー走行という形で、各グループの集団を行き来して激励の言葉を投げかけていた。

 


■片山校長からメダルのご褒美が!

帰着時間の早いグループには、ゴール会場で「グッド・チャリズム宣言プロジェクト」のメンバーが中心となり、簡単な「グッチャリ ライセンス クイズ」を出して大いに盛り上がった。どのグループも正解率がよく、参加者の意識の高さを物語っていた。

15時半過ぎ、80kmコースの3グループが無事ゴールしたところで閉校式が行なわれた。今回先導役を務めたTeam UKYOの選手紹介のあと、元気よくケガもなく全員無事に完走した子供たちに林教頭から完走証が手渡された。またとくに頑張った子には片山校長からメダルのご褒美が。

なかでも、大人と一緒に80kmを走り切った小学5年生の子供には参加者全員から大きな拍手がわき起こった。「寒さに負けずに走るのもチャレンジ。皆さんよく頑張りました! 自宅に帰るまでがイベントなので気をつけて帰って下さい」という片山校長の挨拶でイベントは幕を閉じた。

 

 

今回、ボランティアで参加させていただき、大人も子供も、ママチャリからMTB・ロードバイクまで多種多様。しかし自転車に乗って走るマナーが実によく理解され浸透していることに感動した。この意識がもっと一般の方々にも広がっていくことを願ってやまない。

text&photo●金子正夫(ChariBoz)