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【現地速報】ワールドツアーに昇格したE3プレイスでボーネン優勝!

レース

今年UCIワールドツアーに昇格したE3プレイス・ハールビークがベルギーで開催され、地元の英雄トム・ボーネン(オメガファルマ・クイックステップ)が、僅差のゴールスプリントでオスカル・フレイレ(カチューシャ)を下し、今大会で5度目の優勝を果たした。3位にはベルンハルト・アイゼル(スカイ)が入った。昨年2連勝したスイスのファビアン・カンチェッラーラ(レディオシャック・ニッサン)は、パンクが3回、落車が2回と運に恵まれず、22位という成績で終わった。ベルギーチャンピオンのフィリップ・ジルベール(BMCレーシング)は途中棄権している。

快晴で気温20度Cというまるで夏のような天候の下で行われたレースは、最後のゴールスプリントを50人近い集団で競う展開になった。ボーネンはこのレースで2004年から4連勝し、最多優勝記録でリック・ファンローイの記録に並んでいたが、これで5勝になって記録を更新している。「この勝利は特別だ。4連勝したあと、ずっと5勝目を期待されつづけていたからね。2回負けて2位になったあと、さらに勝ちたいと思っていた」ゴールに飛び込んだボーネンは、ビッグレースで勝ったときと同じぐらいの笑顔があふれていた。「今日集団ゴールスプリントのためにアタックもあまりせず、力をセーブしていた。ここのところ2位3位ばかりだったから、自信はなかった。だからうれしいよ。この調子がロンド・バン・ブラーンデレンまでつづくといいね」

今年のE3プレイスは、キャンペーンガールにレースを主催したハールビーク生まれで66歳のパン屋の奥さんである通称"ジェルメーヌ"さんを起用。開催前から宣伝用のバナーが盗難にあって話題になっていた。彼女は表彰式にもポディウムガールの1人として登場し、優勝したボーネンに花束を渡す大役を果たしていた。パン屋の仕事のかたわらに地元の小劇場の舞台に立つ女優でもある"ジェルメーヌ"さんは、表彰台の上でも大女優っぷりを発揮していた。

■E3プレイス・ハールビーク[3月23日/UCIワールドツアー/ベルギー/193km]
1 トム・ボーネン(オメガファルマ・クイックステップ/ベルギー)4時間51分59秒
2 オスカル・フレイレ(カチューシャ/スペイン)
3 ベルンハルト・アイゼル(スカイ/オーストリア)
4 レオナルド・ドゥケ(コフィディス/コロンビア)
5 セプ・バンマルク(ガーミン・バラクーダ/ベルギー)
6 ジョン・デゲンコルプ(プロジェクト1t4i/ドイツ)
7 マテュー・ラダニュー(FDJ・ビッグマット/フランス)
8 アレクサンドル・ピショー(ヨーロッパカー/フランス)
9 アレッサンドロ・バッラン(BMCレーシング/イタリア)
10 セバスティアン・テュルゴー(ヨーロッパカー/フランス)
(http://www.e3-harelbeke.be/)