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UCIがアームストロング事件でのUSADAの決定を承認

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国際自転車競技連合(UCI)は10月22日に、米国アンチドーピング機関(USADA)が『USポスタルサービスサイクリングチーム・ドーピング謀議』事件で、ランス・アームストロングに下した処分を承認すると発表した。アームストロングは8月中旬にUSADAからこの事件で永久資格処分と1998年8月1日以降のすべての競技成績の剥奪処分を受けていた。

USADAはこの事件の1000ページ以上に及ぶ証拠書類を、10月10日にUCIへ送っていた。UCIはこの書類のチェックを終了し、スポーツ仲裁裁判所には告訴しないことを確証。USADAが課した処罰を承認するだろうという結論に至った。これでアームストロングは1999年から2005年まで7連覇したツール・ド・フランスの総合優勝をすべて剥奪された。

『USポスタルサービスサイクリングチーム・ドーピング謀議』事件では、アームストロングの他にもチームマネージャーだったヨハン・ブリュイネール、コンサルティングドクターのミケーレ・フェラーリ、ペドロ・セラヤ医師、ルイスガルシア・デルモラル医師、トレーナーのペペ・マルティの5人も告発され、このうちフェラーリ、デルモラル医師はアームストロングと同じようにUSADAから永久資格停止処分を受けた。残るブリュイネール、セラヤ医師、マルティの3人は、今後仲裁訴訟を受けることになる。UCIが22日に行った発表では、この5人については言及されていなかった。(http://www.uci.ch/)

UCIの発表のあとでツールを主催するASOは、1999年から2005年までのタイトルと、2009年の総合3位がアームストロングから剥奪されると発表している。1999年から2005年までの7年間は、勝者を繰り上げることなく空位になる予定だ。(http://www.letour.fr/)