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超級頂上ゴールのブエルタ・ア・エスパーニャ2019第16ステージでフルサングが区間初優勝

レース
(photo : Unipublic / Luis Ángel Gómez)
(photo : Unipublic / Luis Ángel Gómez)
 
スペインで開催中の第74回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、2019年9月9日にプラビアから標高1690mのアルト・デ・ラ・クビリャ・レナまでの144.4kmで超級頂上ゴールの第16ステージを競い、デンマークのヤコブ・フルサング(アスタナプロチーム)が独走で逃げ切り、グランツール初優勝となる区間優勝を果たした。

区間2位は前日に3位だった英国のテイオ・ゲーガンハート(チームイネオス)、3位はスペインのルイスレオン・サンチェス(アスタナプロチーム)だった。

総合リーダージャージのラ・ロハを着たスロベニアのプリモシュ・ログリッチェ(チームユンボ・ビスマ)は、白い新人賞ジャージを着たスロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)とコロンビアのミゲルアンヘル・ロペス(アスタナプロチーム)の2人と一緒にゴール。総合2位で世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム)はわずかに遅れ、総合でログリッチェとのタイム差は2分48秒に広がった。

9月10日は2度目の休養日となり、11日からは最終週がスタートする。


 
(photo : Unipublic / Luis Ángel Gómez)
(photo : Unipublic / Luis Ángel Gómez)

フルサングが逃げ切った

第16ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
第16ステージのコースプロフィール(MAP : UNIPUBLIC)
アストゥリアス山岳2連戦の2日目だった第16ステージは159選手が出走。オフィシャルスタートから激しいアタックが続き、この日最初に設定されていたカテゴリー1の峠のふもと(50km地点)でマルク・パドゥン(バーレーン・メリダ)、レミ・カヴァニャとジェイムズ・ノックス(ドゥクーニンク・クイックステップ)、ロマン・セーグル(グルパマ・FDJ)の4人が集団から抜け出した。

上りで17人が合流し、先頭の逃げ集団は21人になった。ここにフルサングは、チームメートのサンチェスと一緒に加わっていた。逃げ集団には山岳賞ジャージを着たアンヘル・マドラソ(ブルゴス・BH)と、2ポイント差で山岳賞総合2位に付けていたジョフレ・ブシャール(AG2R・ラモンディアル)も加わっていた。

60km地点のカテゴリー1の山頂はブシャールが先頭で通過し、10ポイントを獲得。マドラソは2位通過で6ポイント獲得したが、山岳賞首位の座はブシャールに奪われてしまった。2分半後方のメイン集団ではキンタナがアタックしたが、チームユンボ・ビスマに吸収された。この峠でメイン集団はすでに70人ほどに絞られていた。

92km地点で2つ目のカテゴリー1の峠がスタートした時、逃げ集団とメイン集団のタイム差は5分近くになっていた。山頂まで1.6kmでブシャールがアタックし、マドラソがすぐに付いて行ったが、山頂手前のスパートには付いて行けず、ここでも10ポイントを取られてしまった。100km地点の山頂で、メイン集団はすでに7分遅れていた。

先頭の逃げでは下りでノックスがアタックして単独で先行したが、ふもとで吸収された。2つ目の峠でバラバラになった先頭の逃げ集団は、ゴールまで残り17.8kmで最後のアルト・デ・ラ・クビリャ山の登坂が始まった時には20人に戻っていた。

最後の坂で最初に脱落したのは山岳賞ジャージを着たマドラソだった。彼はこの日、そのジャージを失ってしまったが、敢闘賞を獲得し、もう一度表彰台に上がることができた。メイン集団ではウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ)がパンクに見舞われたが、チームメートに引かれてすぐ遅れを取り戻した。

カヴァニャが引き続けていた逃げ集団から、残り9.6kmでサンチェスがアタックし、ノックス、フルサング、ゲーガンハート、ジャンルーカ・ブランビッラ(トレック・セガフレード)が付いて行った。先頭はサンチェスが引き続け、残り7.3kmでフルサングがアタック。ブランビッラだけが付いていったが、残り4kmでフルサングは単独になり、ゴールを目指した。

メイン集団は残り7kmでアスタナプロチームが先頭を引き始めると、すぐにキンタナが脱落した。小さくなった集団からロペスがアタックを開始。ポガチャルはこの攻撃に耐え続けることができたが、バルベルデは早々に遅れてしまった。ログリッチェも一度は遅れてしまったが、すぐにロペスとポガチャルの2人に追いつくことができた。

最後はフルサングが霧の超級ゴールに単独でフィニッシュ。彼はグランツールのチームタイムトライアルで優勝したことはあったが、通常ステージで区間優勝したのはこれが初めてだった。

今年のブエルタは2週目を終え、スロベニアのログリッチェが総合首位の座をキープ。世界チャンピオンのバルベルデが総合2位で2分48秒差、初出場で新人賞首位のポガチャルが総合3位で3分42秒差、ロペスが総合4位で3分59秒差という展開で最終週を迎えることになった。


■グランツール初区間優勝を果たしたフルサングのコメント
「いい気分だ。区間優勝することは、チームを助け、シーズンの最終パートの為の調整をする事と同様に、ここに来た目標の1つだった。この勝利はすごく嬉しい。朝から計画はボクとサンチェスが前に行って、区間優勝を追い求めることだった。2人で逃げに加わることができたから、我々は区間を勝つことにトライできた。もしそれがうまくいかなかったら、最後の上りでロペスを助けるつもりだった。でも、計画はうまく行った。今シーズンはボクにとって最高のシーズンだ。グランツールの区間初優勝は本当に特別だ」
 
 
表彰式でアストゥリアス地方伝統の帽子をかぶったフルサング (photo : Unipublic / Luis Ángel Gómez)
表彰式でアストゥリアス地方伝統の帽子をかぶったフルサング (photo : Unipublic / Luis Ángel Gómez)
山岳賞ジャージはブシャールが獲得した (photo : Unipublic / Luis Ángel Gómez)
山岳賞ジャージはブシャールが獲得した (photo : Unipublic / Luis Ángel Gómez)
 
■第16ステージ結果[9月9日/プラビア~アルト・デ・ラ・クビリャ・レナ/144.4km]
1. JAKOB FUGLSANG (ASTANA PRO TEAM / DEN) 04H 01' 22''
2. TAO GEOGHEGAN HART (TEAM INEOS / GBR) + 22''
3. LUIS LEÓN SANCHEZ (ASTANA PRO TEAM /ESP) + 40''
4. JAMES KNOX (DECEUNINCK - QUICK - STEP / GBR) + 42'
5. GIANLUCA BRAMBILLA (TREK - SEGAFREDO / ITA) + 01' 12''
6. THOMAS DE GENDT (LOTTO SOUDAL / BEL)     + 02' 09''
7. MIKEL BIZKARRA ETXEGIBEL (EUSKADI BASQUE COUNTRY - MURIAS / ESP) + 02' 15''
8. AMANUEL GHEBREIGZABHIER (TEAM DIMENSION DATA / ERI) + 02' 21''
9. PHILIPPE GILBERT (DECEUNINCK - QUICK - STEP / BEL) + 02' 32''
10. GEOFFREY BOUCHARD (AG2R LA MONDIALE / FRA) + 02' 32''

14. TADEJ POGACAR (UAE TEAM EMIRATES / SLO) + 05' 58''
15. MIGUEL ANGEL LOPEZ MORENO (ASTANA PRO TEAM / COL) + 05' 58''
16. PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO - VISMA / SLO) + 05' 58''
18. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 06’ 21’’
19. RAFAL MAJKA (BORA - HANSGROHE / POL) + 06’ 24’’
34. NAIRO QUINTANA (MOVISTAR TEAM / COL) + 08’ 32’’
144. YUKIYA ARASHIRO (BAHRAIN - MERIDA / JPN) + 28’ 04’’

■第16ステージまでの総合成績(ラ・ロハ)
1. PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO - VISMA / SLO) 62H 17’ 52’’
2. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 02’ 48’’
3. TADEJ POGACAR (UAE TEAM EMIRATES / SLO)  + 03’ 42’’
4. MIGUEL ANGEL LOPEZ MORENO (ASTANA PRO TEAM / COL) + 03’ 59’’
5. RAFAL MAJKA (BORA - HANSGROHE / POL) + 07’ 40’’
6. NAIRO QUINTANA (MOVISTAR TEAM / COL) + 07’ 43’’
7. NICOLAS EDET (COFIDIS, SOLUTIONS CREDITS / FRA) + 10’ 27’’
8. WILCO KELDERMAN (TEAM SUNWEB / NED) + 10’ 34’’
9. CARL FREDRIK HAGEN (LOTTO SOUDAL / NOR) + 10’ 40’’
10. HERMANN PERNSTEINER (BAHRAIN - MERIDA / AUT) + 12’ 05’’

127. YUKIYA ARASHIRO (BAHRAIN - MERIDA / JPN) + 03H 03’ 47’’

[各賞]
■ポイント賞 : PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO - VISMA / SLO) 
※第17ステージはNAIRO QUINTANA (MOVISTAR TEAM / COL) が着用
■山岳賞 : GEOFFREY BOUCHARD (AG2R LA MONDIALE / FRA)
■新人賞 : TADEJ POGACAR (UAE TEAM EMIRATES / SLO)
■チーム成績 : MOVISTAR TEAM
■敢闘賞 :  ANGEL MADRAZO RUIZ (BURGOS BH / ESP)

ブエルタ公式サイト

 

第16ステージのハイライト映像
















ciclissimo(チクリッシモ)No.61