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Jプロツアー2019 第12戦・石川サイクルロードレースで岡篤志が今季3勝目

レース
2019Jプロツアー第12戦 表彰式
2019Jプロツアー第12戦 表彰式


7月半ばの開催が定番となった「石川サイクルロードレース」は、今年18回目の開催。東日本大震災があった2011年も、開催地の石川町の協力もあって中止されることなく続けられてきた大会である。

高低差のある1周13.6kmのコースは、Jプロツアー屈指のハードコース。例年サバイバルレースとなることからも、その難易度は理解できよう。それ故、レースグレードは上から2番目の「ゴールド」に指定される。しかし今年は、ハードコースと共に選手を苦しめる「暑さ」がなく、肌寒さを感じる梅雨の雨。7周102.2kmのレースはいつもと異なる展開となった。

学校法人石川高校前をパレードスタート。周回コースに入ってリアルスタートが切られると、アタック合戦が始まる。何度か逃げと吸収が繰り返されて迎えた2周目、6人の逃げが容認される。メンバーは、雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)、小森亮平(マトリックスパワータグ)、新城雄大(キナンサイクリングチーム)、徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、武山晃輔(チーム右京)、入部正太朗(シマノレーシング)。全日本選手権男子エリートのチャンピオン入部と、U23のチャンピオン武山が入った逃げ集団は、宇都宮ブリッツェンがコントロールするメイン集団に最大で1分近い差をつけて逃げ続ける。

残り2周となる6周目、宇都宮ブリッツェンのペースアップにより逃げ集団との差が縮まり、最終周回直前までに全ての逃げが吸収される。そのカウンターで木村圭佑(シマノレーシング)が単独アタック。20秒ほどの差をつけて最終周回に入っていく。しかし残り4kmを前に吸収。入れ替わりで山本元喜(キナンサイクリングチーム)がアタックするが、集団との差は開き切らず残り1kmを前に吸収される。30人ほどまで絞られた集団はそのまま残り500mを過ぎ、石川サイクルロードレースでは異例の集団スプリント勝負へ。

残り100mの最終コーナーからフィニッシュに続く上りに、木村を先頭に突入。残り50mからは岡のスプリントが伸び、今季3勝目を挙げた。個人総合順位で2位のオールイス・アルベルト・アウラールに1000ポイント以上の差をつけ、首位の足場を固めた。

 
石川サイクルロードレースでは異例の集団スプリントを制して岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が優勝
石川サイクルロードレースでは異例の集団スプリントを制して岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が優勝


Jプロツアー第12戦
第18回JBCF石川サイクルロードレース
日付:2019年7月14日
開催地・コース:福島県石川町・浅川町周回コース(13.6km/1周)
距離:102.2km(JPT)


結果 JPT 102.2km
1位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) 2時間36分46秒
2位 吉岡直哉(チーム右京) +0秒
3位 木村圭佑(シマノレーシング) +0秒
4位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +1秒
5位 中井唯晶(シマノレーシング) +1秒
6位 安原大貴(マトリックスパワータグ) +1秒

敢闘賞 雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)

中間スプリントポイント
2周回完了時 小森亮平(マトリックスパワータグ)
4周回完了時 雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム。特別枠エントリ—のためポイント対象外)
6周回完了時 木村圭佑(シマノレーシング)

Jプロツアーリーダー 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)
U23リーダー 今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)


写真・文:一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟

 
スタート直後のアタック合戦で集団が長く伸びる
スタート直後のアタック合戦で集団が長く伸びる
フィニッシュ直前 吉岡直哉(チーム右京、写真右)が迫るも岡に届かず
フィニッシュ直前 吉岡直哉(チーム右京、写真右)が迫るも岡に届かず


Jプロツアー2019 次戦のスケジュール

2019年7月27日(土)渡良瀬遊水地
Jプロツアー第13戦「第2回 JBCF チームタイムトライアルチャンピオンシップ」

2019年7月28日(日)渡良瀬遊水地
Jプロツアー第14戦「第9回 JBCF タイムトライアルチャンピオンシップ」