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ツール・ド・フランス2019第10ステージはヴァンアールトが区間初優勝/ピノーとランダが遅れた!

レース
(photo : ASO/Pauline BALLET)
(photo : ASO/Pauline BALLET)

第106回ツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)は、2019年7月15日にサン・フルールから南仏アルビまでの217.5kmで第10ステージを競い、ベルギーのウァウト・ヴァンアールト(チームユンボ・ビスマ)が、集団ゴールスプリントでイタリアのエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、オーストラリアのケイレブ・ユアン(ロット・スーダル)を打ち負かし、初出場で区間初優勝を果たした。

マイヨ・ジョーヌを着ているフランスのジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)は区間11位でゴールし、総合首位の座を守った。


集団はレース終盤に横風の影響で分断し、総合2位で新人賞のマイヨ・ブランを着ていたジューリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)、総合2位のティボ・ピノー(グルパマ・FDJ)、総合4位のジョージ・ベネット(チームユンボ・ビスマ)らがマイヨ・ジョーヌ集団から遅れてしまった。この日ビノーは1分40秒遅れでゴールし、総合11位まで後退してしまった。

カオスとなった終盤に、マイヨ・ジョーヌ集団ではミケル・ランダ(モビスターチーム)が他の選手と接触して落車し、遅れてしまった。彼はチームメートに引かれて集団復帰を目指したが、2分9秒遅れでゴールし、総合成績は4分15秒遅れになった。


7月16日(火)は最初の休養日となる。今年のツールは10ステージが終了し、地元フランスのアラフィリップが総合首位、ディフェンディングチャンピオンのゲラント・トーマス(チームイネオス)が総合2位、トーマスのチームメートであるエガン・ベルナル(チームイネオス)が総合3位という展開になった。ベルナルは第10ステージ終了時点で新人賞総合1位になり、マイヨ・ブランを獲得している。


 
(©Bettiniphoto)
(©Bettiniphoto)

横風の影響で集団が分断!

●第10ステージのコースプロフィール(MAP : ASO)
●第10ステージのコースプロフィール(MAP : ASO)
●第10ステージのマイヨ・ジョーヌ(アルビ大聖堂)
●第10ステージのマイヨ・ジョーヌ(アルビ大聖堂)
第10ステージは171選手が出走。中央山塊から南下を続け、南仏のアルビを目指すステージは快晴で気温30度Cだった。オフィシャルスタートの合図とともにアタックを試みたのは、アルビ出身のリリアン・カルメジャーヌ(トタル・ディレクトエネルジー)だったが成功しなかった。

3km地点でアントニー・テュルジス(トタル・ディレクトエネルジー)、トニー・ガロパン(AG2R・ラモンディアル)、ナトナエル・ベルハネ(コフィディス)、オドクリスティアン・エイキング(ワンティ・グループゴベール)、マス・ヴーツ・スミト(チームカチューシャ・アルペシン)が逃げ出し、この日の逃げになった。

集団からはミヒャエル・シャール(CCCチーム)が飛び出し、12km地点で逃げに合流。先頭は6人になった。20km地点で逃げグループは集団に2分40秒差を付けていた。この日、前半に越えたカテゴリー4の丘とカテゴリー3の丘は全てエリトリアのベルハネが先頭で通過した。この日は集団ゴールスプリントに持ち込みたいチームが集団をコントロールし続け、タイム差は3分前後に留まった。

128.5kmの中間スプリント地点はエイキングがトップで通過。集団は1分40秒後にソンニ・コルブレッリ(バーレーン・メリダ)が先頭で通過した。ゴールまで残り73kmでチームイネオスが集団の先頭を引き始めると、脱落する選手が出始めた。ゴールまで残り53kmのカテゴリー3の丘もベルハネが先頭で通過。彼はこの日の敢闘賞を獲得した。

ゴールまで残り40kmを切り、強い横風を受けながら走る集団はEFエデュケーションが先頭を引き続け、3つに分断してしまった。マイヨ・ジョーヌのアラフィリップやトーマスは最初の50人ほどの集団に居たが、マイヨ・ブランを着たチッコーネや、ピノー、ヤコブ・フルサング(アスタナプロチーム)、リゴベルト・ウラン(EFエデュケーション)、ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)、ファビオ・アール(UAEチーム・エミレーツ)、リッチー・ポート(トレック・セガフレード)は第2集団で遅れていた。前日まで総合4位だったベネットは、さらに後方を走っていた。

マイヨ・ジョーヌの集団はゴールまで残り25kmで逃げていた集団を吸収し、ゴールスプリントに向けて更に加速した。主要スプリンターで先頭集団に入っていなかったのは、第7ステージで区間優勝したディラン・フルーネウェーへン(チームユンボ・ビスマ)だけだった。残り20kmで、ピノーの集団は16秒遅れ、ベネットは1分45秒遅れだったが、その差はどんどん開いていった。

加速する集団ではランダが他の選手と接触してコントロールを失い、落車してしまった。世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデとナイロ・キンタナ(モビスターチーム)は先頭集団に残ったが、その他のチームメートたちは遅れたランダを待った。しかし、ランダは集団に戻ることはできなかった。ゴールまで残り7kmを切った時点で、ピノーの集団は1分遅れ、チッコーネの集団は1分半遅れ、ベネットは4分遅れになっていた。

先頭集団はチームサンウェブが列車を組んで残り1kmのフラムルージュを通過。しかし、最後にゴールスプリントを制したのは、元シクロクロス世界チャンピオンのヴァンアールトだった。


ピノー、ウラン、ポート、フルサングの集団は、最終的に1分40秒遅れ、ランダとチッコーネの集団は2分9秒遅れでゴールした。第10ステージは前日に総合2位から4位までの選手が全員遅れてしまったため、総合5位以下の選手たちが繰り上がり、トーマスが総合2位、ベルナルが総合3位に浮上する結果で終わった。


■ツール初出場で区間初優勝したヴァンアールトのコメント
「申し訳ないが、自分がツール・ド・フランスの区間で勝ったとは信じられない。それは何よりも上だ。この10日間でボクはこのレースを理解した。最初の試みで勝てたなんて凄い。ゴールではすごくナーバスになった。幸運にもクラウスウェイクが一緒だった。ボクは残り250mで行った。最後はヴィヴィアーニと接戦になったけれど、1cm差で勝てたよ」
 
 
敢闘賞はベルハネが受賞 (photo : ASO/Pauline BALLET)
敢闘賞はベルハネが受賞 (photo : ASO/Pauline BALLET)
ベルナルがマイヨ・ブランを獲得した (photo : ASO/Pauline BALLET)
ベルナルがマイヨ・ブランを獲得した (photo : ASO/Pauline BALLET)
 
■第10ステージ結果[7月15日/サン・フルール~アルビ/217.5 km]
1. WOUT VAN AERT (TEAM JUMBO - VISMA / BEL) 04H 49' 39''
2. ELIA VIVIANI (DECEUNINCK - QUICK - STEP / ITA) 
3. CALEB EWAN (LOTTO SOUDAL / AUS)
4. MICHAEL MATTHEWS (TEAM SUNWEB / AUS)
5. PETER SAGAN (BORA - HANSGROHE / SVK)    
6. JASPER PHILIPSEN (UAE TEAM EMIRATES / BEL)
7. SONNY COLBRELLI (BAHRAIN - MERIDA / ITA)
8. MATTEO TRENTIN (MITCHELTON - SCOTT / ITA) 
9. OLIVER NAESEN (AG2R LA MONDIALE / BEL)
10. GREG VAN AVERMAET (CCC TEAM / BEL)

11. JULIAN ALAPHILIPPE (DECEUNINCK - QUICK - STEP / FRA) 
12. GERAINT THOMAS (TEAM INEOS / GBR) 
14. EGAN BERNAL (TEAM INEOS / COL) 
18. STEVEN KRUIJSWIJK (TEAM JUMBO - VISMA / NED) 
20. ROMAIN BARDET (AG2R LA MONDIALE / FRA)
21. NAIRO QUINTANA (MOVISTAR TEAM / COL)    
23. ADAM YATES (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 
27. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP)

45. THIBAUT PINOT (GROUPAMA - FDJ / FRA) + 01' 40'' 
48. RIGOBERTO URAN (EF EDUCATION FIRST / COL) + 01' 40''
49. RICHIE PORTE (TREK - SEGAFREDO / AUS) + 01' 40''
51. JAKOB FUGLSANG (ASTANA PRO TEAM /DEN) + 01' 40''
55. MIKEL LANDA MEANA (MOVISTAR TEAM / ESP) + 02' 09''
57. GIULIO CICCONE (TREK - SEGAFREDO / ITA) + 02' 09''
58. FABIO ARU (UAE TEAM EMIRATES / ITA) + 02' 09''
80. VINCENZO NIBALI (BAHRAIN - MERIDA / ITA) + 05' 04''
132. GEORGE BENNETT (TEAM JUMBO - VISMA / NZL) + 09’ 41’’

■第10ステージまでの総合成績(マイヨ・ジョーヌ)
1. JULIAN ALAPHILIPPE (DECEUNINCK - QUICK - STEP / FRA) 43H 27' 15''
2. GERAINT THOMAS (TEAM INEOS / GBR) + 01' 12’’
3. EGAN BERNAL (TEAM INEOS / COL) + 01' 16’’
4. STEVEN KRUIJSWIJK (TEAM JUMBO - VISMA / NED) + 01' 27’’
5. EMANUEL BUCHMANN (BORA - HANSGROHE / GER) + 01' 45’’
6. ENRIC MAS (DECEUNINCK - QUICK - STEP / ESP) + 01' 46’’
7. ADAM YATES (MITCHELTON - SCOTT / GBR) + 01' 47’
8. NAIRO QUINTANA (MOVISTAR TEAM / COL)    + 02' 04''
9. DANIEL MARTIN (UAE TEAM EMIRATES / IRL) + 02' 09’’
10. GIULIO CICCONE (TREK - SEGAFREDO / ITA) + 02' 32’’

11. THIBAUT PINOT (GROUPAMA - FDJ / FRA) + 02' 33''
13. RIGOBERTO URAN (EF EDUCATION FIRST / COL) + 03' 18''
14. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 03' 18''
15. ROMAIN BARDET (AG2R LA MONDIALE / FRA) + 03' 20''
16. JAKOB FUGLSANG (ASTANA PRO TEAM /DEN) + 03' 22’’
20. RICHIE PORTE (TREK - SEGAFREDO / AUS) + 03' 59''
21. MIKEL LANDA MEANA (MOVISTAR TEAM / ESP) + 04’ 15’’
27. GEORGE BENNETT (TEAM JUMBO - VISMA / NZL) + 11' 01’’

[各賞]
■ポイント賞(マイヨ・ベール):PETER SAGAN (BORA - HANSGROHE / SVK)
■山岳賞(マイヨ・アポワ):TIM WELLENS (LOTTO SOUDAL / BEL)
■新人賞(マイヨ・ブラン):EGAN BERNAL (TEAM INEOS / COL) 
■チーム成績(黄色ゼッケン):MOVISTAR TEAM  (ESP)
■敢闘賞(赤ゼッケン):NATNAEL BERHANE (COFIDIS, SOLUTIONS CREDITS /ERI)
 
(photo : ASO/Pauline BALLET)
(photo : ASO/Pauline BALLET)

第10ステージのハイライト映像




ツール・ド・フランス2019公式ガイドブック